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2005年03月28日(月曜日)

蓮花茶

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 先日、久しぶりに学生時代の友人に会った。彼女と私は似たような触手を持っており、彼女と会うたびに、何かしらの「発見」というお土産が付いてくる。

 「トランジットで寄った、中国で買ったの」と、おもむろに出してきたのは、乾燥した黄色い花のつぼみが規則正しく詰められた密閉容器であった。「蓮花茶」と書いてある。緑茶に蓮の香りを付けた「蓮茶」はよく見かけるが、花部をまるまるお茶にしているものは、初めてである。「これは、ぜひ一緒に賞味してみたい。」とお願いして、台所へ行って器を物色。きっと、お湯を注いだら、花びらがふあーと開いて、お茶の中に花が咲くに違いない、とそんな光景を確信し、透明なボウル状のグラスを探す。ちょうど良い器を見つけ、つぼみを一つづつ入れて、期待に胸ふくらませ、ゆっくりをお湯を注ぐ。が、そのつぼみはあまりにも軽すぎて、花を開かせるどころか、つぼみのまま水面に横たわって浮いてしまう。あら、ちょっと期待はずれ・・・と思いつつ、
立ちこめる香りの方に気持ちをそらす。蓮茶らしい甘い香りに、生っぽい花粉らしさをプラスした感じ。味は香りほどではなく、すっきりとしている。
 一口目を飲み終えて、話は、彼女の旅へ。旅先で撮ったビデオを見ながら、彼女の撮影秘話が語られる。「何しゃべっているかわからないんだけどね!」と彼女のいう画像の中の人々は皆、いきいきとカメラ(彼女)にしゃべりかけている。


 ふっと、蓮花茶に目をやると、中途半端に浮いていたつぼみが、幾重もの花びらを開いて、ややぬるくなったお湯の中で、きれいに咲いていた。時間をかけて、水分を十分に吸収して初めて、きれいな花が咲いたのだ。しかし、その花びらはとても薄く、お茶を飲みきってしまうと、お互いがベタッとくっついてつぶれてしまう。その様子がなんだかかわいそうで、ついお湯を注いでしまう。そうやってもう5~6杯は飲んでた。


 この春、彼女はいままでの仕事をやめ、長年の夢であるシナリオライターの勉強を本格的に始める。夢を抱きながら自立のために仕事をしたこと、旅先での見知らぬ人との関わり、彼女のふれてきたすべてのものが、じっくり時間をかけて吸収され、きれいな花を咲かせるのだろう、と確信している。


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