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2005年03月30日(水曜日)

なんとなくのタネ

050330kawag.jpgヘアサロンでの会話はあまり得意ではないのですが、珍しく、自然な感じで無駄話のできる美容師さんに出会いました。その人がハイテンションな話し方ではなく、のんびりかまえた口調なのがよかったのかもしれません。

美容師やアロマテラピストに「何のお仕事をしていらっしゃるんですか?」と訊かれるたび、いつも適当に「会社員です」などと答えていましたが、今回は正直にフリーでライターをしています、と答えてみました。

「へえ、ライターになったきっかけは?」
「…なんとなく、流れで。別になろうと思ってなったわけではなくて、いつのまにかそうなっていたんです」
「なるほどなあ。ここに来るお客さまは、ライターや放送作家がわりと多いんですよ。近くにテリー伊藤の事務所があるしね。皆さんに聞くと、仕事のきっかけって本当におもしろいんですよ」

そう言って美容師さんは、お客さまがたの髪を切るついでに聞いた<きっかけ集>を教えてくれたのでした。

1.あるグルメライターの場合。前の仕事は「スーパーで豆腐を並べていた」のだそうです。きっかけは、ふと雑誌かなにかで目に留まったライター募集の広告。なんとなく応募して、今では山本マスヒロ氏といっしょにレストランのテーブルにつくようになったとか。

2.ある放送作家の場合。前の仕事は「コンビニのアルバイト」。きっかけは、唐闔・ナ放送作家募集の文字をみつけて応募したこと。今では某有名番組の作家をつとめているそうです。

3.ある社長の場合。友人が古新聞回収のアルバイトに応募。面接に合格したはいいものの、実は友人は運転免許を持っていません(よく合格しましたね)。そこで、その友人を手伝って二人で古新聞回収のアルバイトを始めたのですが、そのうち自分たちがだまされていることに気がついたのだそうです。本当は200kg回収したのに「今日は150kgね」などと数字をごまかされ続けていたんですね。
その人はアルバイトをやめ、自分たちで小さなトラックを買って古新聞などを回収して回ったら、これが大当たり。それを元手に4つの会社をおこしたのだとか。

「何が仕事のきっかけになるかなんて、わからないものですよね。僕にもある日突然、また全然違う職業につく可能性があるんだと思うと嬉しくなるなあ。人間って、自分が思っているよりも本当は自由なんだよね」

そう言って笑った美容師さんの前職は、臨床検査技師。世界には「なんとなく」のタネがたくさん落ちていて、特に考えもなしに拾って自分の庭に植えてみたら芽を出し、おもしろがって水をあげたら花が咲いたということ、意外に多いのかもしれませんね。


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