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2005年04月18日(月曜日)

焙煎のとき。

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先日、打ち合わせで、あるコーヒー屋さんに入った。遅めの朝の打ち合わせ。
まだハワイぼけがぬけきらない私にとっては、ちょうど良い活動開始時間だ。

打ち合わせ相手は、まだ来ていないようだ。
奥の4人がけのテーブルにはサラリーマンが2人、カウンター席には、芸術家っぽいちょび髭の男性が座っている。私は、カウンター席の、その男性の横の席を勧められた。私は、その男性と、喫茶店のマスターの、カウンター越しのやりとりを観察することとなった。会話はいたって普通の話し。マスターはその話しに、ただ寡黙にうなずいている。途中から、あまり真剣に聞く話ではない、と判断したのか、コーヒーの焙煎を始めた。焙煎器に生豆を入れ、ゴロゴロとハンドルを回す。ザザッ、ザザッと、焙煎器の中で、豆が移動する音が一定のリズムで聞こえる。どんな茶々が入ろうとも、そのリズムは一定である。しばらくすると、香ばしい香りが、店一杯に広がり始めた。香りと共に立ちこめる薄い煙が、窓から差し込む心地よい日の光に照らされて、渦を巻くのが見える。

「遅くなりました」と、打ち合わせのお相手がいらした。そこから、焙煎についての記憶はない。

打ち合わせを終えて、喫茶店を出る。なんだか気持ちが良く、活動的に動けるような気がしている。しばらくして、ふっと自分にコーヒーの芳しい香りが付きまとっていることに気がついた。そうか、これが気持ちよい原因か!


5月は新茶の季節である。中国茶でも、凍頂山熟烏龍茶や特級縉雲毛峰など、冬の寒さを耐えぬいた新鮮なお茶が出ている。ついつい、そちらの新しいものを賞味したくなる。が、自宅の茶棚には、だんだん香りの抜けてきた古い茶葉が残っている。買った当初はあんなに好んで飲んでいた味にも、そろそろ飽きてきた頃である。そんなときは、茶葉を焙じてみる。いわばオリジナル焙煎茶である。お茶用の焙じ器がなくても、コーヒー用の焙煎器やごま炒り器、普通の鍋(ただし、きれいなもの!)だっていい。古くなった茶葉を、ごまを炒る感覚で、鍋を火にかけ、絶えずを左右に振る。しばらくすると、煙と共に、香ばしい香りが漂ってくるはずである。

お休みの日の、朝と昼の間に、じっくり茶葉の焙煎タイム。そんなのんびりスタートの日があってもいいな、と思う。


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