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2005年06月24日(金曜日)

花束の物語、エピローグ

050624kawag1.jpgLa Douceさんに託した恩師への花束。結局、花束は誰の元に届けられたのですかと、いろいろな方からメールをいただきました。長い長い花束の物語には、最良の結末が待っていたんですよ。

La DouceのSさんは根気よくN先生の住所を訪ねてくださって、ある日、ついにN先生にお目にかかることができたのです。これまで何度電話しても、訪問しても不在だったのは、N先生(ご主人のほう)が耳が不自由になって電話を苦手としていたこと、引越しの準備のため留守がちだったことが理由でした。

こんなにまでして花束を届けていただけるなんて。私はすっかり感激してしまいました。個人のお花屋さんだからこそ、こまやかで柔軟な対応が可狽セったのでしょう。

「本日、N先生にお届けした花束の写真です」とSさんからメールをいただきました。それがこの写真。メールにはこんな言葉が添えられていました。

050624kawag2.jpg「先日N様宅をお伺いした時の印象が
 お二人でひっそりと暮らしていらっしゃる感じでしたので
 花は優しく品の良い雰囲気でも
 なるべく明るい色が良いかと思い
 こういった花合わせにしてみました」

何種類かの美しいダリア、花びらのふちの色が繊細な薔薇、フサスグリ、ブルーベリー。心をこめてたばねられた花々が、引退されたN先生ご夫婦の心を明るく平和にしてくれますように。

翌晩、うちの電話が鳴りました。受話器を取ると、20年ぶりに聞くN先生(奥様のほう)のお声が上品なトーンで響きました。

「葉子さん、長い時間がたつのに、気にかけてくださってありがとうね。お元気でいらっしゃる?」

N先生は今や80歳を超えていました。外出するときは車椅子があるものの、室内では使えず、座ったきりで過ごしていらっしゃるとのこと。それでも、電話の声は25年前と少しも変わりません。私は一気にレッスンを受けていた当時の私に戻り、かしこまって「先生…」と何度も呼びかけては胸がいっぱいになり、言葉につまっていました。


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