決して代用品ではなく
表参道のBROWN RICE CAFEは、おいしいものを通してライフスタイルから地球環境まで、WHOLE=”まるごと”提案するお店。
ホールフードという考え方を、肩をいからせず柔らかな口調で語りかけながら、しっかりと芯の通った姿勢をすみずみまで貫いていて、目の前が明るくなるような魅力を感じます。
このカフェに関わるスタッフは、お店で扱う安全な野菜や調味料を選ぶために、わざわざ全国の生産者のところまで出向いて何度もじっくりと話し合いを持ち、おたがいに心から信頼できるかどうかを確認しているのです。農家の人といっしょに田植えをしたり、味噌を仕込んだりもしているというから驚きです。
カフェで使われる林檎ひとつ、タマゴひとつをとっても、丹精こめてそれを育てている人々の顔と、それぞれの持つ物語とが豊かにたちのぼってきます。
BROWN RICE CAFEの工房でナチュラルスイーツを手作りしているスタッフに、お話をうかがったことがあります。ここでは、バターや牛乳、クリームなどの動物性食品や砂糖は使いません。全粒粉のスコーンに添えられたほんのり白いクリームは、豆腐で作られていました。その<ャCクリーム>のおいしさに目をみはった私に、スタッフは笑顔で話してくれました。
「お豆腐で作ったクリームは、生クリーム<もどき>の代用品と思われがちですよね? でも、私は決して代用品とはとらえていません。お豆腐にはこんな新しいおいしさがあるんだということを、召し上がった人に発見して楽しんでいただきたいのです。私たちが作るスイーツはみな、<もどき>ではなくて主役だと思っています」
そこには、本当は生クリームを食べたいのだけれど健康が心配だからがまんする、という発想がありません。おいしいからャCクリームを選ぶ。それが身体にもやさしい。やせがまんなど必要ないのです。なんて痛快な!
また、バイオダイナミクス農法で育てた葡萄を用いて添加物を一切加えずに作るワインは、きりりと引き締まったおいしさで和食によく合い、「思わず1人で1本飲んでしまっても、翌朝まったく残らないのです」というではありませんか。まさに大地と天の恵み!
今朝ちょっとばかり二日酔い気味だった私は、来月からカフェのメニューに登場するというこのワインが待ち遠しくてたまりません。








