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2006年09月23日(土曜日)

ろれつ

060923kawag.jpg年齢を重ねると、お酒の酔い方も変化するものですね。
若い頃は、ふわりと気持ちがよくなってきた……と思ったらもう酔いが回ってしまったものですが、最近は、あわあわとしたほろ酔いの時間を持続させることを大切にするようになりました。めざしているのは「高貴なる淡い酩酊」とでも申しましょうか。はたから見ればただの「ちょっとごきげんなひと」なのかもしれませんが。

ただ残念ながら、年齢を重ねても、おいしいお酒にひたっていると舌の動きが緩慢になり、言葉があやしくなるのは変わりません。
いっしょにたっぷりと赤ワインを呑んだ友人に、あとで「私、ろれつが回っていなかった?」と携帯メールで訊ねたら、即座に「もう、ロレツだか羅列(ラレツ)だかLet's(レッツ)だかわかりませんでしたよ!」という返事がかえってきたことがあります。うーん、なかなかうまいことを言うものですね。

その日は、小さな嫉妬に悩まされているという友人を元気づけるために呑んだのでした。友人は嫉妬される側。得意とする分野で成功をおさめた友人にむかって、周囲の人々が、祝福の中に小さなとげをたくさん隠した賛辞を送ってくるのだそうです。どうやら、その屈折した賛辞を要約すれば「あなたなんか」「私のほうが」ということになるらしく、友人は、ばかばかしく思いながらも本気で傷ついているようでした。

他人のことが気になるのは、自分が全力投球していない証拠。

あるカフェのオーナーが言った言葉を、無意味な競争をしようとする人々に教えてあげたくもなりますが、嫉妬心にさいなまれる人々のほうがしんどいのですよね。暗くよどんだそのエネルギーは、なによりもまず本人の心を傷つけてしまうから。

友人をなんと言ってなぐさめたのか覚えていませんが、「ありがとう。餅べーションが上がって、続けていく勇気がわきました」というメールが送られてきました。酔っていると携帯メールのろれつもあやしくなるようです。さぞかしもちもちと粘り強い仕事ができることでしょう。


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