« 2006年09月 | メイン | 2006年11月 »

content_top.gif
2006年10月08日(日曜日)

月虹

061007kawag.jpg青山の古い珈琲店でコーヒーを楽しんだあと、恵比寿で夕食をとろうとタクシーに乗りこんだら、裏道を抜けてすいすいと走るタクシーの窓から、急速に暗くなっていく地平線……というか、建ち並ぶビルの稜線のすぐ上に、目をみはるような冴えた光を放つまんまるなものを見つけました。満月です。かつてないほどの、その輝き!

10月6日、仲秋の名月の晩には、あいにくの低気圧で東京にものすごい風が吹き、雨もたっぷり降って月を見ることができませんでしたが、10月7日はほんものの満月。前日の嵐のおかげで空気がぴかぴかに洗われ、これまでに見たことのないほどクリアに澄んだ、冴えわたる満月を見ることができたのです。

 ※仲秋の名月=満月とはかぎらないのですよね。このサイトにわかりやすい説明がありました。

「湖や池にうつった満月に願いをかけるとかなう。
たらいにうつった満月でも可」

……という話を自宅に戻ってから思いだし、たらいがOKならお鍋でもいいでしょうと、愛用のル・クルーゼのお鍋になみなみと水をはってベランダに出て、お鍋の水面に中空高くのぼった満月をうつし、願いごとをつぶやきました。私の場合は願いごとではなくてお礼ですが。

というのも、あちこちの神社で手当たりしだいにお願いごとばかりして、かなってもお礼のひとことも言わないのは天に失礼でございしょう、という言葉をよく耳にするようになったから。子どもの頃から初詣に行くたびにお願いをしてきた私。受験を首尾よくクリアできますように。そうそう、仲良しの○○ちゃんも合格しますように。今年も家族みんなが元気で過ごせますように。

あらためて振り返ってみると、ずいぶんスケールが小さいですね。その凡庸なスケールのままに、お願いしてきたことはほぼかないましたが、考えてみたらきちんとお礼参りというものをしたことがなかったのです。それに気がついて以来、新たな願いごとは控えて、神社で手を合わせるときにはもっぱら「ありがとうございました、これからもよろしくお願いします」と、心の中で言うことにしています。

見たことのもないような明るさの満月にカメラを向けていると、薄い雲が一瞬、月の前を横切って小さな虹を見せてくれました。そして今しがたTVのニュースで、同じ夜に群馬の天文台が小雨のなかでとらえたという、地平線にかかる大きなすばらしい月虹の写真を見ることができました。
「月のプレゼントです」
とアナウンサーが伝えていました。県立ぐんま天文台のサイトにも月虹の写真が掲載されています。

content_btm.gif content_top.gif
2006年10月04日(水曜日)

感謝の一日

shimoi1004.jpg
先日、33歳の誕生日を迎えました。

ある意味、微妙~な年頃であります。

32歳は色々なことがあり、数え年33歳でまさに「大厄」として、ぴったりな一年でした(苦笑)。

本当に、ぴったりかんかんです。(今時言いませんね…)

また同じ歳で厄年の友人達も、何かしら変化が起きる人が多いのです。

厄年っていったい何時、誰がつけたのでしょう。上手いこと言うなとシミジミ思います。

誕生日当日は旦那さんや友人達にランチ、夕食、夜食の三部構成でお祝いしてもらいました。また前日や後日にもお祝いしてもらったりメッセージをいただいたり、本当にありがたいことです…! 

そんな中、同じ歳の友人と、この「厄年」にお互い起きた出来事について泣いたり、笑ったりしながら語りました。自分自身のこと、家族のこと、それぞれ悩みは様々ですが、やはり厄年って当てはまっている気がします。

でも辛いことを経験している友人たちほど、一見苦労しているように見せないよう努力しているのです。

「見た目が苦労人に見えると自分も周囲の人も心がすさむから、見た目だけでもキチンとするよう頑張る」

…と涙目で笑いながら話す友人の凛とした美しい姿を見ると、もらい泣きしつつ尊敬してしまいます…!

厄年の出来事も歳を重ねる工程には必要なのかもしれません。
家族や友人達に支えられ、また色々と私なりに学ぶことが多い一年でありました。

そのせいか、今回の誕生日は、いつもにも増して自分を産んでくれた両親、そして支えてくれた周囲の方々に感謝の気持ちで一杯になる一日だったのでした。

content_btm.gif content_top.gif
2006年10月02日(月曜日)

ほんわか茶飲み日誌が3年目の秋

キンモクセイすっかり秋めいてきました。公園を歩いていたらキンモクセイのいい香り・・・! 私はこのキンモクセイが大好きです。甘く魅惑的な香りは、一瞬にして気持ちを和らげてくれる感じがします。「謙遜」「真実」「変わらぬ魅力」などの花言葉を持つようですね。散ってしまった後でもオレンジ色のカーペットのように美しく、「春が桜なら秋は金木犀だ」と思ってしまうほどです。

この季節に愉しみたい、金木犀をつかった中国茶はご存知ですか?
中国茶器のチンシャンでは2種類ご用意しています。
1つ目は、ユリの花と一緒に咲き誇る工芸茶。黄金の水面に優雅に舞う金木犀は、小さくとも華麗。ユリに負けず劣らずの存在感が魅力です。花びらを蓋で抑えながら飲めるガラスのマグと一緒にお薦め。
もう1つは、花茶としては珍しい長年ジックリ寝かせてつくられた陳年茶タイプの烏龍茶。花の香りを付けるタイプはフレッシュさが重視されがちですが、あえて時間をかけただけあって、芳醇な味わいが楽しめます。


3年目突入記念・ライター's セレクト豪華プレゼント!~10/31まで時間をかける・・・といえば、大切なニュースです!
ご覧頂いている『ほんわか茶飲み日誌』が、10月1日をもって開設3年目を迎えました!! これもひとえに、読者の皆様のご支持があっての賜物です。本当に有難う御座います。そこで、感謝の気持ちといたしまして、川口葉子さん下井美奈子さんのセレクトをはじめとした豪華プレゼントをご用意致しました。ふるってご応募ください!

なお、3年目を迎えるにあたりまして、月曜の枠で登場しているスタッフを更に強化! 現在は中国茶器のチンシャン・スタッフ(せこ)が毎週月曜に書かせて頂いておりますが、今後は、ドイツデザイン食器のカーラと、イタリア伝統土鍋のガストロノミアからそれぞれ1名ずつ週替りで月曜日に登場致します。

今まで以上に様々なティータイムのお供になる話題を提供させて頂ければと考えております。どうぞ、これからも引続きご愛読のほど、宜しくお願い致します。

content_btm.gif content_top.gif
2006年10月01日(日曜日)

倍音の泉に浸る

060930kawag2.jpg大田区久が原のピンポイントにある「ピラミッドルーム」で、倍音浴のライブを楽しんでまいりました。音というものが精妙かつ力強い振動でできていることや、その振動が耳のなかの鼓膜だけでなく、体内の細胞のひとつひとつを震わせもすることを体感できる時間でした。

会場となったピラミッド型のドームの下には、大小二署伯ツにもおよぶ色とりどりのクリスタルボウルやアルケミーボウル、シャンティチャイムなどが並べられていました。この天井の下ではとりわけ音が美しく豊かに響くようです。ボウルをこすったり叩いたりして幻想的な音色を響かせるのが、CD「倍音浴」で知られるクリスタルボウルの第一人者、牧野持侑さん。

虹をたたえたひとつのボウルがふるえ、音を響かせると、それに呼応していくつものボウルがふるえだし、空間を音で満たしていきます。もし太陽系の惑星の回転する音が聞こえるならこのような音でもあろうかと思いを馳せずにはいられない、不思議な音の湧きでる泉。聴衆は、その泉を囲んで座っているかのようでした。

たまたま私は手のひらに飲みかけのミネラルウォーターのボトルをのせていたのですが、ペットボトルのなかの水は、螺旋を描いて宙にたちのぼっていくクリスタルボウルの響きに激しく反応し、目をみはるほどの振動を手のひらに伝えていました。体内の水分も(お昼に飲んだ白ワインも含めて)おなじように振動していたかもしれません。

倍音に浸ったときに感じるものは人によってさまざまですが、私の場合は、ひとことで言うなら爽快なお風呂あがり。床に座りこんでクリスタルボウルの響きに耳をすませ、ときどき意識をたもったまま眠っているような状態でいただけなのに、聴き終えたあとは、まるで露天風呂に入ってきたかのようにおなかの内部からぽかぽかとあたたまっていたのです。

060930kawag1.jpgおなかの内部という表現も妙なものですが、ふつうのお風呂であれば肌の外側からあたたまるところが、この倍音浴では内臓からあたたまった感じ。胃や心臓などがうっすらと気持ちのよい汗をかいたとでも申しましょうか。かつて体験したことのない感覚です。そして何度も、ひたいのまんなかで何かが渦を巻くような眩暈におそわれました。

ライブのあと、聴衆のひとりが牧野さんに訊ねました。
「まだ、頭のなかで音が響いているような気がします。CDを家でかけると、妻は強烈すぎて気分が悪くなってしまうと言うけれど、自分はもっと大きな音で聴きたいくらいなのです」

やわらかな口調の牧野さんの答えによれば、人によって快適と感じる音量が違うそう。さらに、低音を必要としている人、高音に反応する人など、音の高低への反応にも個人差があるらしく、このピラミッドルームを蘭オておこなわれるサウンドセラピーでは、お客さまはクリスタルボウルに取り巻かれてひとりで横たわり、牧野さんがその人にもっともふさわしい「音の処方箋」をみつけだし、倍音の泉に浸らせてくれるのだそうです。

content_btm.gif
 1 2