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2007年04月29日(日曜日)

屋上ごはん

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まばゆい太陽光線の中には
おいしさ倍増成分が含まれているようです。
青空のもとでごはんを食べると
いきいきした味と匂いが舌の上で踊ります。

お皿の上の料理やグラスの中の液体も
太陽光線を浴びて
気持ちよさそうに深呼吸していますから
その気持ちよさが、料理を食べたひとの
体内にも流れこむのでしょう。


070427kawag2.jpg駒沢公園に隣接する友人の家で
屋上ごはんをいただきました。
小さなテーブルの横には
アメリカ人のご主人が愛でている
鉢植えのもみじのやわらかでみずみずしい緑、
そのむこうには、公園のたっぷり豊かな緑。

階下のキッチンにたちこめていたのは
そらまめがほくほくと湯気をあげる匂い、
パルミジャーノ・レジャーノがこんがり焼ける匂い。
はちみつで作ったドレッシングに
明るい色のにんじんがひたされる匂い。

きりりと冷やしたスパークリングワインの栓を抜けば
この世界に足りないものはなにひとつない
--そんな屋上の一日。

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2007年04月25日(水曜日)

新丸の内ビルOPEN!

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4月27日にOPENする、新丸の内ビルのレセプションに急遽行ってきました。ご招待いただいた方に感謝です。

プレスレビュー、レセプションパーティと出席し次から次へと知り合いの方々に会いました。世間は狭い!というか、似たタイプの方が同じ場所に集まるものなのでしょうね。

スイーツについては、オールアバウト洋菓子ガイドの記事としてご紹介しますので、スイーツ以外の気になるお店をご紹介しますね。(但し“食”に関するお店ばかりですが…)

B1Fでは、カムシャン・グリッペのシェフ、表参道のデュヌラルテ、吉祥寺のダンディゾンを手がける淺野正己氏がプロデュースするお店「Point et Ligne(ポワンエリーニュ)」がOPEN。
お店全体が厨房になり、厨房を囲むようにパンが並びます。カウンター席もあるので、そこで軽食をいただけるのも魅力的。何より香ばしい粉が焼ける薫りが店内に広がり、たまりません。お店に一歩はいれば買わずにはいられないかも。

7Fのレストランゾーンは「街のゲストハウスとしての空間」がコンセプト。
8店舗のお店をグルリと囲むガーデンテラスからは、ライトアップされた東京駅や高層ビル、皇居の新緑も眺めることができます。外の風を肌で感じながら、丸の内の高層ビルを眺めることができるのは新鮮な感覚です。

また朝4:00まで営業する店舗もあり、オフィス街丸の内が夜の街へ…。夜遅くまで勤めるタクシー帰りのビジネスマンが帰り際に飲みに行くか、もしくは“銀座で飲んだ帰りにもう一軒、新丸ビルへ行こう!”という風になるかも?この近辺に遅くまで営業しているお店が殆どなかったので、東京国際フォーラムや帝国劇場での音楽会や観劇の鑑賞後に重宝するかもしれませんね。

一番気になるレストランは、「il Calandrino Tokyo」。ベネツィア近郊の街パドヴァでミシュラン史上最年少の三ツ星シェフ「マッシミリアー・アライモ」の海外初出店のお店が、新丸ビルにOPEN。 レセプションでいただいた、サラミ、プロシュート、パルミジャーノがとっても美味しかったので期待できそうです! ついつい結婚記念日用にディナーを蘭オてしまいました。
そのためGW中、新丸ビルは大混雑だと思いますが、それにもめげず再訪する予定ナす。

*来週はGWのためブログはお休みさせていただきます。2週間後更新しますね。

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2007年04月23日(月曜日)

捨てないで、再活用!

今週末、友人とフリーマーケットに参加することになりました。
古い衣類やCD、雑貨などを探しに、ひさしぶりに実家へ帰りました。

クローゼットの中や、CDラックなどを物色していると、次々と懐かしいもの(恥ずかしいものも・・・)を発見。小学生のときに初めて買ったCDや、初めて親に買ってもらったクマさんのイヤリング。もう使うことはないけれど、思い出として一生とっておきたい物たち。

テキパキと「キープ用」「販売用」に振り分けようと考えていたわけですが、懐かしいものを見るたびに思い出に浸っていた為、予想以上の時間がかかってしまいました。
フリーマーケットに参加をしなければ、部屋の整理をすることもなく、古い思い出に浸ることもなかったんだよなぁ、と思うと、参加のための一連の準備から販売までが、とても自分のためになっていることに気付きます。
今回初参加ですので、とりあえず会場の雰囲気を楽しもうと決めました。あと、周りのベテラン参加者から色々と学ぼうと。

自分がかつて使っていたものを、別の方にまた新たな気持ちで使ってもらえたら、なんて嬉しいことでしょう。もちろん、私も他の方の品物を物色するつもり。それも楽しみのひとつです。

当日晴れればよいのですが。
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さて、再来週は母の日。
カーラでは、お母さんに喜んでもらえそうな、使いやすい食器類をご用意しています。長く使っていただける、飽きのこないデザインの食器はいかが?

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2007年04月21日(土曜日)

自由が丘「とろそば屋」

070421kawag1.jpg4月に自由が丘にオープンしたばかりのラーメン屋さん「とろそば屋」をちょっとのぞいてまいりました。

店内はいたって気取らない雰囲気です。いただいたのはお店の看板メニュー、赤鶏の骨つき肉を気前よくのせた1日限定10食のみの「赤鶏もも塩そば」(950円)。麺の上にふっくらジューシーに煮込んだ鶏肉がぽん!とのっていて目を見はりました。お箸を入れると、お肉がほろりと柔らかくほぐれます。

スープのベースは赤鶏をまるごと、とろとろになるまで溶かしたもの。これにちなんで店名も「とろそば屋」に決めたのだそう。

メニューには塩系スープとしょうゆ系スープが並んでいますが、塩系スープには、鶏のベースに12種類の素材を使ったスープを加えて濃厚なコクを出しており、ちょうどお酒を飲んだあとのしめくくりに立ち寄るのにぴったりの塩加減。……カロリーのことがちらりと頭をかすめますが、スープにはコラーゲンが豊富に含まれていますし、茹でたホウレン草もたっぷりのっていますから、美肌が期待できるというもの。これで心がやすまりますね(?!)

070421kawag2.jpgとろそば屋のもうひとつの自慢は、猫舌にも嬉しい「のびない」麺。
これまで何店舗かラーメン店を経営してきた店主の山本さんは、小さな子ども連れの女性が、すっかりのびてしまったラーメンをすすっている光景にも心を痛めていたとか。そんなわけで、麺の楓ハに特殊なひと工夫を加え、ラーメンを食べ終えるまでのびない麺を独自に開発したのだそう。食べるのがゆっくりの女性にも嬉しいラーメンです。

【らあめん とろそば屋】
目黒区自由が丘2-13-3/TEL 03-5701-5702
11:00~24:00 無休

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2007年04月18日(水曜日)

夜の街 銀座にふさわしい洋菓子店

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4月も半ばを過ぎたのに、何故か寒いですね。
冷たい雨が降る中、4月17日に銀座8丁目にOPENした“GINZA MARQUISE”のレセプションにご招待いただきました。

この“GINZA MARQUISE”の特筆すべきは夜中の2:00まで営業していること。
銀座8丁目近辺はクラブがいくつもあり、夜が最も華やか。銀座にあるようでなかったミッドナイト営業のお店が登場です!取引先の接待や会食、帰宅後に大切な人と過ごすための手土産など、深夜にスイーツを買う方にとって嬉しいお店です。

店内に入ると曲線の美しいショーケースに色とりどりのエクレアや、米粉をつかった口どけのよいロールケーキが並びます。
エクレアは上にデコレーションされたチョコレートのプレートがパリッとし、シュー生地がサックリ。そして中からほどよい甘さのクリームがとろけてきます。これはクセになる味わい。私はビターな味わいのショコラが気に入りました。
ロールケーキは口どけもよく、米粉ならではの不思議な食感。細くて可憐なカロリーヌも見た目にも愛らしいので贈答品として喜ばれるでしょう!

また翌゚オーダーできるケーク・クチュールも魅力。
その一例ですが、女性のハイヒールをかたどった飴細工は、デザインや色など、すべてオートクチュール。そして全て左足用。
何故左足用かというと、シンデレラの靴は左足だからということで、ガラスの靴に見立てて作られているそうです・「僕のシンデレラへ」という気持ちで、世界に一つだけのスイーツをプレゼントするなんて、ちょっとキザだけど華やかな銀座のイメージにぴったり。
お誕生日や結婚記念日等のアニバーサリーはもちろん、大切な方への特別なプレゼント、自分へのご褒美など、様々なシーンで利用できますね。

蛇足ですがレセプションに行く途中、傘をさしながらボーっと歩いていると、銀座のクラブの方から「働きませんか?」と突然名刺を渡されました。クラブのホステスに勧誘されたのは初めて。丁重にお断りしておきましたが、こんなに素敵なスイーツをいただけるなら、ちょっと働いてみたいかも?(銀座ホステスの道はそう甘くないでしょうけど…^^;)

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2007年04月16日(月曜日)

母の日にお料理はいかが?

イタリアの市場この週末はとっても天気が良かったですね。桜の花はほとんど葉に代わったようですが、近所の公園に遅咲きの桜を発見!! 何という種類なのかわかりませんが、鮮やかなピンク色で、見ているとパワーをもらえるような気がしました。

お花といえば、今日花屋さんの前で「5月13日は母の日」という看板を見つけたのです。母の日までもう1ヶ月を切ったのですね。そろそろ準備をしないと、あっという間に当日がやってきてしまいそう。

皆さんはもう、お母様へのプレゼントは検討されましたか??

私はまだ悩み中。実家の母に会う機会は年々減っているので、今年は普段と違ったプレゼントができないかと企てています。どこかに出かけたり、物を贈るのも良いけれど、なかなか集まることのできなくなった姉妹3人で手料理を作るのもおもしろいのではないかな、なんて。作るとしたら、我が家の母や父でも楽しめる、野菜や魚中心のお料理になりそうです。せっかくだから、ちょっと変わった食材を取り寄せるのも良いかもしれません。

例えば・・・。最近「エディブルフラワー」という、食用のお花をよく見かけるようになりました。「食べられるカーネーション」を使って、「カーネーションのサラダ」とか、「カーネーションのゼリー」、「カーネーションのショートケーキ」を作るのはどうでしょう。赤やピンクの色を活かすお料理やお菓子、食卓に並んだら楽しいと思いませんか!?(味はともかくとして・・・。)

実は今、ガストロノミアのサイトでも母の日用に期間限定ギフトセットをご提案しています。その名も「イタリア・マンマのお料理セット」。土鍋と鍋敷き、耐熱皿、普段は扱っていないガラス製のオリーブオイルボトル2種類の計5アイテム。ハーブやオリーブオイルをたっぷり使うお料理にピッタリです。秋冬限定と思いがちのガストロノミアですが、一年中楽しむことができるのですね。特に、耐熱皿をお皿として使えば、雰囲気が出てとっても素敵です。

イタリアの惣菜店これらのアイテムを使って、イタリア料理を母親に料理をプレゼントするのも良いかも。ただし、「お料理をプレゼントしてもらえるのはうれしいけれど、ちゃんと後片付けまでしてくださいね」と言われないようにしなければ・・・。 レシピ決めから後片付けまでが「お料理」なんですよね!!

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2007年04月13日(金曜日)

清水の舞台から飛び降りる

070413kawag1.jpg東京でお花見の季節が終わると、あれほど日本じゅうで話題にされていた桜の花が、あっという間に忘れら去られてしまったようです。でもほんとうは、桜は今も花ざかり。豪華な花弁の八重桜、たなびく霞のような山桜。

誕生日が近づくと、夫のプロポーズを思い出します。それは○○年前、私の誕生日に、ふたりで京都へ遅い桜を探しに出かけたときのこと。ャ<Cヨシノはとうに散っていましたが、有名な観光ポイントではない小さな史跡のあちこちに、さまざまな桜が淡い日射しのなかでひっそりと花を咲かせていました。

清水寺の舞台で夕陽を眺めているときに、夫は結婚しようと言ったのでした。「清水の舞台から飛び降りるという気持ちを表現した」とのこと……どうなんでしょう、そのセンス。

しかし、迷う気持ちはなく、周囲にも祝福されて驚くほどスムーズにものごとが運び、気がついたら一生のパートナーになっていました。

夫と出会ったのは、私が会社で働きながら小劇場のお芝居の脚本を書いていた時代。毎日あまりにも時間が足りなくて、恋人がほしいと言っている余裕さえなかったのですが、私はその日々におおむね満足していました。自分の持つエネルギーを、好きなことに向かって全力で注ぎ込んでいるのですから、寝不足だろうと小さなトラブルの連続であろうと、楽しくないはずがありません。そして夫は、役者のひとりとして私の前に登場しました。

そんな経験から、友人が「一生を共に歩んでいける相手に巡りあいたい」とつぶやいたときには、わざわざ恋人探しに奔走したりせずに、自分がほんとうに好きなことに集中していれば、自動的に出会えることになっていると思うと言ってみたりしています。

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2007年04月11日(水曜日)

新生活スタート

新生活スタートの季節。
入園式、入学式、入社式。
この歳になると私自身にま~ったく縁のない“式”ではありますが、それでも周囲には変化が起きる季節。

春は別れの季節でもありますが、始まりの季節でもあります。
終わりがあれば、始まりがある。
ちょっぴり物悲しいような、でも新鮮な空気を感じられる季節ですね。
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先日大好きな友人が海外の企業で働くために旅立ちました。
新生活はどうしているかな?頑張っているかな?と思っていた頃、写真付のメールが届きました。写真は引っ越した先の部屋から見ることができる海の景色です。海に囲まれた島生まれの彼女らしい部屋の選び方。

たくさんの辛い思いをした彼女だけれど、その分夢に向かって突き進んで行く彼女の潔い姿を見る度に、私も励まされてきました。身近な存在の友人が海の向こう側に行ってしまって正直寂しい…。辛い時にいつも励ましてくれた彼女の温かい心遣いに何度助けられたことか…。遠い場所にいる彼女ですが、ずっと友人でいることには変わりありません。頑張ってね。

私自身は引っ越したことで新生活スタート! 近所で買い物をしたり、散歩しているだけでも新たな発見がありワクワクしてしまいます。新生活スタートの季節は、新しく食器なども買いたくなってしまいます♪ お皿の色は料理が映える白が好き。

ポカポカ陽気の春。洗濯物やお布団を干していても、なんとなく何でもハッピーな季節。
皆さんにとっても、楽しいことが新たに芽吹きますように!

*写真上:友人の誕生日会で食べたイレールボントン(3月アトレ恵比寿にOPEN!)のケーキたち。
*写真下:海外に旅立つ友人と(…たまには人物写真をUPしましょう)

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2007年04月09日(月曜日)

ユトリの素

母の日ギフトカード春、ですね。切り捨てられそうだったツボミを拾ってきて、デスクで育てています。最初は緑色の小さなツブでしたが、ほんのりピンクに染まってきました。(♪) 通勤電車では新入社員・新入学生のムードに背中を押されぎみのわたし。それもつかの間。気が付けばゴールデンウィーク、母の日、梅雨、夏の訪れ・・・と今年もあっという間に月日が過ぎてしまうのでしょうか。

月日の流れをいかに自分でコントロールするか。・・・これは永遠のテーマかもしれません。

私は手帳の隙間が無くなるくらい書き込むのが好きな性分。正直、お仕事のスケジュールは書き込むのが好きではないので手帳の中はプライベートな用件でいっぱいです。

例えば、「誕生日には大好きなクラシックコンサートを良い席で過ごす!」と決めたらチケット取りのこと、当日の服装、演奏される曲目の酪K・・・と段取りをとって手帳にto doリストとそれを実行する日程を書き込みます。(そのくせ、会場の地図をチェックし忘れたりして・・・どこか抜けているので尚更、手帳が手放せません・・・)

手帳を整理する時間は、ドリンクのお替りがお得な喫茶店で2時間でも3時間でも過ごせます。(ご迷惑ですね・・)to do リストに書き出すだけでも、覚えておかなくちゃ! という強迫観念(?)から抜け出せてリラックスできますし、何より心のユトリが生まれるような気がします。

近頃は、5月13日の母の日のギフトを考え始めました。チンシャンの母の日ギフト特集で特製のオリジナル母の日カード(写真)を無料サービスすることになりまして、企画するうちに「私もそろそろ・・・」というのが一因。(笑)

もう一因は、いつだったかネットで贈り物を探していた時。相手にとてもピッタリで素敵な商品が限定品でした。せっかく見つけたのに再入荷もナイということで本当に残念な思いをしました。大切な人への贈り物は、駅前で間に合わせた花束とケーキ…というわけにいかないですものね。不思議なことに、ちゃんと自分のために選んでくれた物かどうかは、もらった人が感じてしまう・・・。

というわけで、母の日の贈り物の候補をいくつかピックアップしようと品定めをはじめた私。皆さんも、そろそろ母の日の準備、いかがですか?

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2007年04月08日(日曜日)

カウアイ島奇譚

070407kawag1.jpg(左の写真はカウアイ島で出会ったBLUE JADEの花。まさに青い翡翠の名にふさわしい繊細な色の階調を持つ、息をのむような美しさでした)

先週、ひょんなご縁のもとに集まった5名の女性たちといっしょに、カウアイ島1週間の旅をしてきました。緑ふかい古い島の呼吸に包まれて過ごす日々は、魂の奥底が大地に感応してふるえるよう。毎日、大小の不思議を体験していました。

不思議のひとつは、たとえばカウアイ島を案内してくれたアメリカ人女性の歌声。彼女の名を、ここでは仮にアリスとしましょう。霧に包まれたワイメア渓谷の頂上で、アリスは持参のクリスタルボウルをゆっくりと振動させながら歌をうたってくれました。私たちは芝生の上に車座になってすわり、目を閉じてアリスの歌声とクリスタルボウルの響きに耳を澄ましていました。

おかしなことに気づいたのは、ゆるやかなリズムの歌が始まってほどなくしたころ。歌っているのはアリスだけのはずなのに、その旋律に合わせて、いつのまにかもうひとりの歌声が聞こえてきたのです。最初はクリスタルボウルの倍音が響いているのだろうと考えたのですが、どうもそうではないようです。なぜって、もうひとつの不思議な歌声は、きれいな三度でハーモニーをつけたかと思うとふっと消え、また現れては、アリスの歌声が音階を下降しているときに上昇したりしたから。

070407kawag2.jpg驚いて目を開け、あたりを見回してみたのですが、歌っているのはやっぱりアリスだけ。いったい誰の声が聞こえているのでしょう? 目を開いているあいだにもうひとつの声は小さくなって聞こえなくなりましたが、再び目を閉じていると、またかすかに響いてきます。

やがてアリスが歌い終わると、聴衆6名はちょっと騒然となりました。私だけでなく、全員がアリス以外のもうひとつの歌声に気づいていたのです。さらに不思議なことに、私の耳にはそれはハーモニーとして聞こえたし、ある女性の耳にはユニゾンとして聞こえ、またある女性の耳には歌声ではなく、早口の話し言葉として聞こえたのでした。

いっせいに「今の歌はなに?」と疑問を口にした私たちに、アリスは静かにほほえんで教えてくれました。彼女は歌い始める前に、精霊に今この場所に舞い降りてくれるよう祈ったのだと。

それでは、私たちがアリスの歌声とともに聞いたのは、カウアイ島の苔むす大気の中に太古から漂っている精霊の歌声だったのでしょうか?

東京に戻ってから思い返せば、あまりにも現実離れしてばかげたことに思えますが、カウアイ島の圧倒的な緑の密度、人間の想像力が及びもつかない歳月を生きてきた大地の放つバイブレーションの中では、それは「ありえること」としてすんなり腑に落ちたのでした。

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