屋上者はなぜシャンパンとビールを好むか
光がふんだんにゆきわたった空の下、屋上カフェ/ワインバーで飲むシャンパンがあまりにも好きなので、再びこの屋上を訪れました。本日は曇り空でしたけれども。
東京タワーの見える屋上。特等席はこのドイツ製の、ほとんどベッドのような巨大ソファ。
ソファはスムーズに回転させられますから、もちろん東京タワーに向けて座ります。きちんと腰かけると逆になんだか座り心地が悪く、思いきってソファにあがりこみ、お行儀悪くクッションにもたれて横たわると、空がよく見えて気持ちのいいこと! 白い幌(ほろ)を頭上まで上げているので、ほかの席からは、このお行儀の悪さがうまい具合に隠れています。
シャンパングラスごしの東京タワーは、たちのぼる泡に包まれて、くすぐったがっているように見えました。
屋上と東京タワーが好きです、と私が言うと、たいていのひとは「なるほど、いいよね……」と、わかったようなわからないような顔をしながら心優しくうなずいてくれます。あまり熱心な同意ではありませんが。それからみんな、ふと思いついたように「なんとかと煙は高いところが好き、って言うけれどね?」と、笑ってつけ加えるのが常なのでした。
他人の同意を得られようと得られまいと屋上を愛してやまない人間のことを、個人的に「屋上者(おくじょうもの)」と呼んでいます。
今日、シャンパンを飲みながら気がついたのですが、高いところが好きなのは、屋上者と煙ばかりではないのです。そう、泡。シャンパンの泡も高いところへ、高いところへと勢いよくのぼりたがり、シャンパンの金色の屋上に到着するなりはじけて消えてしまいます。
なるほど、だから屋上者はシャンパンに親和性を感じるのだ! ビールも例外ではないし、そういえばシャボン玉も!
……と、大きな発見をしたつもりになった午後でした。
※8月に「ほんわか茶飲み日誌」のお休みをいただいたので、今週は2回更新しました。お読みくださってありがとうございます。9月からもどうぞよろしくお願いいたします。








