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2007年10月27日(土曜日)

闇から放つ光。イマジン・ピース・タワー

懐中電灯を夜空に向けて、星を照らしてみました。
子ども時代の夏休み、高原に旅行に出かけた夜のことです。
電池がともす弱々しい光は、わずかに頭上の樹の枝を照らしただけ。
その光が星まで届くなどということは、もちろんありえないと
子どもだった私にもよくわかっていました。

でも、もしこの懐中電灯を百億本集めて、
地球から百光年離れたところにある惑星に向けて、照らし続けたら? 
私は夜道を歩きながら想像しました。
百年後、その惑星に住む生きものが夜空を眺めていたら、
地球でちかっと光った針の先ほどの光を見るかもしれない
……なんてことを、いつまでも考えて。

071027kawag.jpg今年10月、オノ・ヨーコがジョン・レノンの遺志をついで制作したモニュメント「イマジン・ピース・タワー」が、アイスランドの首都レイキャビクに完成しました。
このタワーは純粋に光だけから作られている光の塔。台座には24ヵ国語で“IMAGINE PEACE”という言葉が刻まれ、「願いの井戸」と呼ばれる直径4メートルの円筒から、15本の青い光線が空にむけてまっすぐに放たれているようです。

塔の地下には、世界中の人々からオノ・ヨーコに寄せられた“Wish(願い)”がおさめられているそうですが、この“Wish”はオノ・ヨーコがこれまで各国で展示してきたアート“Wish Tree”に、訪れた人々が短冊を書いてつるしたもの。

数年前、水戸芸術館でオノ・ヨーコの大規模な回顧展「YES オノ・ヨーコ展」がおこなわれたとき、夫と私もこのウィッシュ・ツリーの横に用意されていた短冊に願いを書いて、なにげなくツリーにつるしてきたのです。

……ということは、私たちのささやかな平和の願いもいま、レイキャビクの光の塔の下に埋められ、たくさんの人々の切なる願いとともに、夜空にむかって青色の祈りを捧げているのでしょうか。

闇の中から、空を照らす光。ピース。

※IMAGINE PEACEの公式サイト(英語)では、光の塔とオノ・ヨーコのコメントを動画で見ることができます。
イマジン・ピース・タワーに寄せるオノ・ヨーコの日本語メッセージと光の塔の大きな写真は、DreamPowerのサイトで。


想像しなさい。
千の太陽が
いっぺんに空にあるところを。
一時間かがやかせなさい。
それから少しずつ太陽たちを
空へ溶けこませなさい。
ツナ・サンドウィッチをひとつ作り
食べなさい。

   『グレープフルーツ・ジュース』より
   オノ・ヨーコ



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