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2008年02月22日(金曜日)

日あたりの良い心で食べる:Sacra cafe.

よく晴れたお昼どき、清澄庭園に面したSacra Cafe.で、気持ちの良い一皿を堪狽オました。薬を使わず健康に育てられている鶏が産んだ新鮮な卵と、有機栽培のほうれん草を使ったフロランタン。
安心して口にできるそのおいしさは、カフェのオーナー夫妻の食べものに対するバランスの取れた考え方をそのまま反映するものでした。

080222kawag2.jpgこのところ少し身体の調子を崩していた私。毎日食べるものに対しても、自分の身体に対しても、疑心暗鬼になっていました。
安価に流通している輸入食材が信用できないのはもちろんのこと、健康に良いと宣伝されている食品も、トランス脂肪酸などの危険性をひとつずつ調べていけば怪しさはきりがありません。

Sacra Cafe.のオーナーはマクロビオティックの料理教室に通い、ベジタリアンの食事を実践していた時期があったそうです。
「でもそのうちに、頭で食べていることに気がついたのです」

あれは身体に良くない、これも食べてはいけない……そんな「食べると危険」情報ばかりが先行すると、逆にそれがストレスになって、シンプルな「ごはんの喜び」が見えなくなってしまうのですね。

たぶん、親しい人と笑いながらおおらかに楽しむ食事は、眉間にしわを寄せながら摂取するストイックな食事よりも、ずっと心身を元気にしてくれるのでしょう。2週間ほど前に急に身体の不調を自覚した私は、健康のためには楽しみを制限しなければ、という命令形で頭がいっぱいになっていたのだと気がつきました。

Sacra cafe.では、千葉の信頼できる生産者のもとから届く有機・減農薬のお米や野菜を中心に、「△△式」「△△べジタリアン」といった形式にはこだわらず、身体にやさしい食事とスイーツが丹念に手作りされています。その、のびやかで明るいおいしさ!

080222kawag1.jpgこじんまりした空間には古いボーエ・モーエンセンの椅子と胡桃材のテーブルが並んでいます。椅子の背に刻印されているのは王冠のマークとAの文字。この椅子たちはかつて、デンマークの王立アカデミーで使われていたものなのだそうです。

窓からは陽射しがたっぷりさしこみ、明るい店内には包みこむような、でも決しておしつけがましくなることのない、ひとつのトーンが感じられました。その空間で私が久しぶりに感じていたのは、確かな信頼感であったかもしれません。

食事のあと、ゲランドの塩を使った「塩クリームのロールケーキ」をひとくち味見して幸福な気持ちになり、そのあと会う予定の友人たちにも味わってもらおうとテイクアウトしたのです。めいめいが夜、自宅に持ち帰って小さなわくわくを楽しめるようにと、わざわざ1個ずつ小さな箱に入れていただいて。

それなのに、こらえ性のない友人たちは、箱をのぞきこんでたまご色のしっとりした生地を目にするなり、なんとその場で食べてしまいました。食いしん坊たちめ!

▼Sacra Cafe.(サクラカフェ)
http://sacracafe.com/sacra/

※休日は遠方からもたくさんのお客さまが訪れ、平日のランチタイムには界隈で働く人々でいっぱいになるそう。ゆっくり時間を過ごしたい人はその時間帯をはずしましょう。


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