« 2008年03月 | メイン | 2008年05月 »

content_top.gif
2008年04月28日(月曜日)

人種のるつぼ

080428_staff_kasa.jpg先週、中国ではテーブルウェアやキッチン用品の展示会が催され、私も2日間ほど行ってきました。主な目的は商品の買い付けと、自社オリジナル製品の生産ができる有狽ネ工場を探すためです。

この展示会は年に2回春と秋に広州で開かれるのですが、毎回一万件以上の工場や商社のブースが蚤の市のように立ち並びます。
そして世界201ケ国から20万人以上のバイヤーが商品を買い付けに来たり、自社製品を下請け生産してくれる工場を開拓しに来ます。

展示会場はまさに人種のるつぼです。いろいろな顔立ちやら民族衣装を身にまとった人達で一杯です。
しかし、やることは皆一緒です。

皆一様に、携帯と電卓を持ち、各々興味をひいたブースでせわしなく商談を繰り広げるのです。
シルクロードの時代から人類の「交易」という営みは変わらないのですね。ビジネスチャンスがあるところに市場は作られ、人は集まるのです。

中には、「そんなもんどこで売るの?」と首をかしげたくなるような商品を真剣に選び、商談している異国のエキゾチックなバイヤーを見かけます。
「世界は広いな。まだまだ謎だらけだゼ。」と思わずにいられません。
彼らもおそらく私が選んでいる商品を見て首をかしげているでしょう。
随分チマチマした商品ばっかり選ぶなー、と。
(日本人が好む食器は外国人から見ると小さくて何に使うのかわかりにくいようです)

大多数のブースは一見どれも似たり寄ったり玉石混交で優劣の差を見出すのが困難です。
見るからに「怪しい」ブースの工場が、実は世界的に有名なブランド食器の下請け工場だったりすることも多々あります。「見かけ」と「実力」が違っていることは大いにあります。
では、工場の優劣をどう見分けるのか?というと、見分けることは困難なのでとりあえずブースに立っている担当者と話をしてみるしか方法はありません。話せば大体わかります。
あとは、口コミ情報を頼りにすることです。
「あそこのブース、実は○○ブランドの下請け工場だ」というような有益情報が何かの拍子に得られるのです。世界的に有名なブランド品を下請け生産しているということは、それに耐えられるだけの生産能力があるということになり、そういった情報は工場の優劣を見分ける際の判断材料の一つになります。

2、3日足を棒にして展示会場中を歩き回っても、最終的にビジネスに結びつく工場は多くて2、3社だけです。
一万件以上ものブース数に対して2、3社なので相当効率がわるいです。
おまけに、じゃあ良い工場全てを見て周ったか、というと良い工場なのに「見誤って素通りしてしまった」
というのが必ず存在します。そして毎年出展ブース数は増加の一途をたどっています。

中国は広く、そして中国の展示会場も同様に広いのです。
あせらず気長につきあうしかないです。いつか素敵なメーカーにめぐり合えたらラッキー!くらいに考えないと気が遠くなってしまいます。

*添付画像は途中北京に寄った際訪れた天安門です。
ものすごい人でしたが、残念ながら映画ラストエンペラーでも有名な紫禁城太和殿は修繕中で見ることができませんでした。ちなみに去年の春訪れた時も修繕中でした・・・さすがにオリンピックまでには完成することでしょう。


content_btm.gif content_top.gif
2008年04月26日(土曜日)

大坊珈琲店の宵

その日、大坊珈琲店の厚い一枚板のカウンターのはじっこに座り、私はいつものコースを楽しんでいました。モカをゆっくりと2杯。手持ちの文庫本を何ページか。大坊マスターが「お元気ですか」と声をかけてくださったので、近況報告をすこしだけ。

ちょうど街の人々が夕食のことを考えはじめる時刻で、店内は久しぶりにしんとした静けさに満ちていました。お客さまは私と、すぐあとから入ってきた常連客らしいひとだけ。素敵な女性でした。声から判断すると30歳くらいでしょうか。カウンターに座ると、やはり大坊マスターとふたことみこと近況を告げる会話をおだやかに交わし、あとは珈琲のおいしさにそっと集中している様子。

080424kawag1.jpg私が1杯目のモカを飲み終えて2杯目のモカを注文したときのこと。第三の客が登場して、店内の空気がいっきに変わりました。なにしろむやみに声の大きなひとだったのです。

「こういう店に来るのは初めてなんですけど!」

スーツ姿の青年はぎくしゃくとカウンター席に腰かけ、大音量で述べました。店内はなんだか元気でとんちんかんな新入社員が入ってきた……という雰囲気になり、女性客も私も、今にも吹きだしそうになるのをこらえる感じに。

青年が大坊マスターに向かって大声で語るには、とても素敵なひとが、行きつけの店だと言って彼に大坊珈琲店を教えてくれたのだそうです。かつてこのような専門店には来たことがない、と彼は申告しました。

「うちは、ふつうの珈琲屋です」
大坊マスターはいつもとすこしも変わらない礼儀正しさで答えました。
「そうですか?!」
「吹けば飛ぶような店ですよ(笑)」
マスターの声のあたたかさは、青年の緊張をいくぶんほぐしたようでした。彼はメニューに悩みつつ「コーヒー」と注文しました。

大坊珈琲店ではブレンドコーヒーを濃さによって1番から4番まで分けており、単にコーヒーとだけ注文すると標準的な濃さの3番が出てきます。番号が小さくなるにしたがってコーヒーが濃厚になっていくのですが、ここのコーヒーのが真価が味わえるのは2番からだと私は思っています。好みの問題と言ってしまえばそれまでですが。

080424kawag2.jpg青年は3番のコーヒーを飲みながら、「開店したのは何年前ですか」とか「あそこの器はなんですか」とか、不器用なトーンで質問を投げかけていきます。

女性客と私はそれぞれの流儀でもって、この青年に優しい歓迎の意を示していました。女性客は青年の言葉に小さな笑い声で相槌を打つようにし、私は声を出さずにチェシャ猫のようなビッグスマイルを浮かべながら読書を続けて。(やりとりを聞いていると、どうしてもそんな顔になってしまうのです)

そんな会話が一段落したころに、大坊マスターがおっしゃったのでした。
「張りのある、いい声をしていらっしゃる」
青年は驚きと嬉しさとが半々の様子で、そうでしょうかと答えました。

「でも、もう、最初にここに入ったきた時とは声の調子が違っていますね」
と、マスターは続けました。
「あなたは声の調子がちゃんと変えられるんですね」

そこで青年は初めて気がついたのです。
「ぼく、最初は声がずいぶん大きかったですか。すみません」

大坊マスターはただ、笑っていらっしゃいました。さすが、としか言いようがありません。お客さまに恥をかかせない言葉で、注意をうながすべきポイントはちゃんと教えてさしあげているのです。青年は次に大坊珈琲店を訪れるときには、きっと深い珈琲の香りと低く抑えたジャズの音色にふさわしい声のボリュームで言葉を発するに違いありません。

珈琲店デビューの舞台が大坊珈琲店だったことを、彼はあとになってから、感謝の念とともに思い出すことでしょう。

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月23日(水曜日)

神々しい音色

20080423.jpg先週、友人と川畠成道さんのチャリティーコンサートに行ってきました。日本で最も注目を集めている新進気鋭のヴァイオリニストです。

幼い頃に視力を失いながらも、父の指導のもと10歳からヴァイオリンをはじめられた川畠さん。今では世界的にも評価されるアーティストです。

一曲目のF.クライスラーの「前奏曲とアレグロ」を聴いているうちに、自然と涙が溢れてきてしまいました。それくらい神々しい素晴らしい音色でした。

生で聴く川畠さんのバイオリンの微妙な音の振動や、高音、低音の繊細な響き。澄み切った音や、力強い音。一つ一つの音色が心に響きました。

一曲終わり、拍手している頃。隣に座る友人の顔を見ると、彼女も大きな目に涙をたっぷりためていました。会場を出る頃には思わず目を見合わせて笑ってしまうほど、化粧が崩れるくらい号泣していたのです。

最後に川畠成道さんのお話も聴くことができたのですが、ユーモアのある人を笑わす明るさもあり、また「私ができる社会貢献を少しでもしていきたいので、このチャリティーコンサートをさせていただくことになりました。」という一言に、また涙。

社会から守られるべきはずの方が、自ら社会貢献をしようという姿勢に頭が下がります。むしろ、今までの経験から社会に目を向けられる力強さを持たれていらっしゃるのでしょうね。
私は社会に対して何ができるんだろう?自分はなんて小さいのだろうと思い知らされます。

1971年生まれと年齢も近い川畠成道さん。これからも心から応援しています。

CDももちろん購入(写真)。最近毎日のように聴いています。

5月10日には東京オペラシティコンサートホールで演奏されるようですね。(司会は黒柳徹子さん)まだチケットがあるかは分かりませんがお薦めです!

*来週4月30日(水)のブログはお休みです。皆様素敵なGWをお過ごしくださいね!

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月22日(火曜日)

春・・・野菜のおいしい季節です

ビオファームまつき春は、眠っていた植物が目を覚ます季節です。

 先日、ずっと行ってみたかった「ビオファームまつき」さんの畑と、「Bio-Deli ビオデリ」にお邪魔してきました。都内のレストランで「富士山麓で、力強い野菜を作っている」と有名な野菜の生産者、松木一浩さん。神泉のミラヴィル、麻布諸ヤのラ・リューンで彼の野菜を食べたことがありましたが、お会いするは今回が初めて。友人達からとっても素敵な方だと伺っていたのでとても楽しみにしていました。

 実は、松木さんは農業を始める前にあの「タイユバン・ロブション」でプルミエ・メートル・ドテル(総給仕長)として活躍していた方です。東京などのホテルに勤務した後、奥様とフランスへ。パリのホテルで働く間は、バカンスや週末になると田舎にでかけて三ツ星レストランで食べ歩いたとか。帰国後、銀座のフランス料理店での支配人を経て、タイユバン・ロブションへ。松木さん曰く、レストランは「非日常」の世界。昼間は太陽を浴び、夜は家族で団欒する、そんな暮らしと農業への思いが強くなっていったそうです。農業学校での研修を経て、8年前、静岡県富士郡にてビオファームまつきがスタート。昨年の7月には、ビオファームまつきの無農薬有機野菜を使ったデリが同じ静岡にオープン。今回は、このデリにてコースのお料理をいただき、畑見学をさせていただきました。人好き?の私がついつい気になってしまうのは、松木さんがなぜ農業を選んだのかというお話。

「人生はたった一度しかない。そして恵まれていることにこの国には、職業選択や移住の自由が保障されている。人生のプライオリティを自問自答すると答えがある。」

 人間誰でも、ないものねだりをしてしまいがちですが、自分にとって大事なことは何であるかがわかっていることほど心強いことはないのではないでしょうか。「人生のプライオリティ」という言葉がとても印象に残っています。

野菜の苗食の安全問題や、食品の値上がりなど、食べ物に関するニュースは耐えません。インターネット、携帯電話があれば世界中の人とすぐにつながることができるこの時代。松木さんもおっしゃっていましたが、農業にはまだまだビジネスのチャンスがあると思います。私たちがずっとおいしい食べ物を食べられるように・・・、真面目に食品を作っている方がきちんとお仕事できますように・・・。自分は何をすればよいのか考えてしまいました。

 帰り際、松木さんの著書「『ビオファームまつき』の野菜レシピ図鑑」にサインをいただきました(笑)。家に帰ってさっそく作った「小松菜の焼きそば」、おいしかったです。

※野菜をたくさん食べられる「浅漬鉢」ブランドサイトがオープンしました。定番の浅漬けレシピ、あっ!と驚く意外なレシピを掲載しています。これで、おいしいお野菜をもっとたくさん食べられます☆


content_btm.gif content_top.gif
2008年04月19日(土曜日)

小豆島の醤油のはなし

080419kawag1.jpg古くは醤油づくり、最近ではオリーブ栽培でも知られる小豆島。
島で唯一の酒蔵である森國酒造を訪ねて、かつては佃煮屋さんだったという建物を改装した美しいカフェを取材させていただいたあと、代々、家族で伝統的な醤油づくりをおこなってきたヤマロク醤油さんに案内していただきました。

古い建物に足を踏み入れたとたんに、たちこめる醤油の香りに包まれました。明治時代初期に造られ、100年以上を経て今なお使われつづけているヤマロク醤油のもろみ蔵は、国の登録有形文化財にも指定されているものです。

薄暗い土壁の蔵にひっそりと並んでいる、巨大プールのような杉の大樽。それはまるで深い森の奥で、樹齢何百年ともしれない巨樹に出会ったような光景でした。

ただ圧倒されるばかりの大樽。なにしろ、その木肌には麹菌がびっしりと繁殖して、苔むしたよう。水分を含んで柔らかくなり、今にももろもろと崩れ落ちるのではないかと思うような樽なのです。まさに時代を超えて生きつづける巨樹の肌。

木製の樽は、古くから賢くリサイクルされてきたのですって。
「最初に酒蔵で50年くらい使われたあと、アルコール分が抜けてしまうようになったら、醤油樽として使われるんです。これは100年以上もちます。最後には木の表面を削って、漬け物屋で使われます」
ヤマロク醤油の5代目、山本さんがそう説明してくださいました。

080419lawag2.jpg階段をのぼって熟成中の樽の上に立つと、樽の中のもろみたちはうごめき、ささやきかわしているよう。それが生きものであることが実感できます。醤油づくりは生きものを育てることなのですね。まどろむ土壁、深い呼吸を続ける杉樽、その中でふくらみ成長していくもろみ。

自分が見た光景があまりにも説得力があったので、思わずその場で自宅用に醤油を4本買いもとめましたが、5代目が笑いながらおっしゃることには、ヤマロク醤油は東京でも紀伊国屋やDEAN&DELUCAで購入可狽ネのですって。TV番組「どっちの料理ショー」のなかでは、究極のお醤油として紹介されたそう。

左上の写真は週末限定で登場する「しょうゆプリン」。
「醤油と乳製品はよく合うんですよ」
という5代目の言葉通り、ひかえめなプリンの甘さに、ほのかな醤油の香りがふんわりと混じり、あとをひくおいしさです。

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月16日(水曜日)

OL美食特捜隊

2008_0413_021501.jpg
先日私も運営メンバーのOL美食特捜隊のメンバー5人で集まりメンバーのお誕生日のお祝いをしました。ほんと、このメンバーと会うと、いつも笑いが絶えず話題も豊富で、皆ポジティブで前向きな人ばかり。
友達でいてくれて、ありがとー!と思います。

各個人同士では会うものの、多忙なメンバーが全員集合するのは至難の技。
一か月以上前から予定を合わせないと会えません。
最近は月に1度は会えるよう、日程調整を頑張っていますけどね。

このメンバーとのお付き合いも早10年以上。もう旧友の域です。
月日が流れるのは早いなぁ。

OL美食特捜隊を始めたのが1999年8月。なんと今年で丸9年です!
始めた頃は、こんなにインターネットが普及するとは思ってもいませんでした。
ブログなんて言葉もありませんでしたし。この業界は移り変わりが激しいですね。

以前、取材を受けた時、こんな質問がありました。

「女性5人で仲が悪くなったりしませんか?一緒に作業する上で困ることは?」

なんて聞かれたことがありますが、ほんと仲良く続けられています。
そもそも人の陰口を言うタイプもいませんし、サバサバとしていますからね。険悪なムードにならないんです。

お互い人の良いところを見つけ合うので、褒め合って勘違いしつつ(笑)頑張っている感じ。
また、それぞれ個性があって、得意分野も違いお互いを尊重できるのが良いのではないかと思います。

あと、笑いのツボが一緒というのもいいかも。バカバカしい話もゲラゲラ笑います。

その一つ、メンバーの一人が爆笑しながら、下記のサイトの面白さを語ってくれたのでご紹介しますね。

世にも奇妙なDVD

怪しげなサイトですが、ツボに入ると笑えます。仕事の合間にどうぞ!

あと日本メガネ党も結構面白い。

もちろん、そんな話ばかりではなく、真面目なお話もしていますよ。
(とってつけたように言うと、嘘っぽいですが。)

*写真:リッツホテルのブティックで販売されているショートケーキ。

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月14日(月曜日)

苺狩り

春といえば、苺の季節ですね。いちごがり
クリスマスケーキに良く苺が使われることから冬のイメージの強い苺ですが、本来の旬は春(2月中旬くらいから4月ごろ)なのです。

見た目も可愛らしく、ビタミンCがたっぷり摂取できる苺は女性の見方です。5~6粒ほどで1日の摂取量がまかなえてしまうため、一年中たべたいくらいです。(笑)

スーパーなどに並んでいる苺を見るたびに春を体感できる苺狩りに行きたくなっていたのですが、やっと念願かなって行くことができました。

友人の運転する車のホロを開け、出発。
ひんやりとした気持ちの良い風の中をうきうき気分で到着した場所は、静岡の富士宮にある、できるだけ農薬をつかない方法で作るこだわり農家の「いちごやさん」です。

品種は1990年に静岡で誕生した「あきひめ」。少し細長い果実は大ぶりで糖度が高く酸味の少ない、人気の苺です。

人生で何度か苺狩りをしたことがあるのですが今回は畑を見て驚きました。なんと苺が宙に浮いているのです!というとまるでUFOを見たように大げさですが、
高設栽培と言って、地面ではなく、設置された台の上で苺を育てているのです。

この畑にしてからは膝を曲げてで苺を摘むことがないので簡単に食べやすく、お年寄りやお子様にも喜ばれているそう。苺に土が付くこともなく、クリーンに食べることができるところも良いですよね。
進化する農家の方々に感服します。

うちに帰ってからも長く楽しめるようにお持ち帰りした苺をジャムにしました。
てんさい糖(砂糖大根が原料のお砂糖)、はちみつ、レモンで煮詰めて・・・。

できた苺ジャムは丸くて可愛らしい耐熱ガラスの保存容器で保存。
パンにつけたり、ヨーグルトに入れたり、炭酸で割ったり、これから毎日楽しみたいと思います。

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月12日(土曜日)

口コミで伝わらないカフェの話

080412kawag1.jpg蒲田といえば、チェーン系以外にカフェなどあるのかしら、というイメージの強い“居酒屋の町”ですが、駅のすぐ近くのマンションの2階に、驚くほど優秀なカフェがひっそりと身を潜めています。

障子を模したほのかに白く光る窓が、雑然とした外界の風景を完全に遮断し、漆喰と杉材の壁に囲まれたカフェの内部にやわらかなあかりをもたらしています。
デザインを手がけたのは、建築家であり、このカフェのオーナー八代まゆみさんのご主人でもある八代国彦さん。店内に並んでいる端正でありながらあたたかみを感じるフォルムの椅子たちは、木曽アルテック社にオーダーしたオリジナルです。

静かな愉しみの気配に満ちたこのカフェでお菓子教室を主宰する八代まゆみさんの信条は、お菓子づくりの各プロセスの中に、ほんのわずかでもおいしさのクオリティを増すポイントがあれば、すべて省略せずに実行すること。「おいしさへの努力は最大限におこなう」--そうして作られた名物のひとつが、写真の「蒲田モダンロール」(500円)です。

080412kawag2.jpg中央の手作りこしあんの風味との相性を考えて、生クリームは乳脂肪分の低いものを選び、すっきりした優しい味わいとなめらかな口あたりに。
それらをしっとり包み込む抹茶の生地は、ふわふわ感ともちもち感を両方とも楽しめるようにと、手間のかかるスフレ生地で作っています。

「飾らないお菓子ほど、作るひとの心がけが出てしまうのです」と八代さん。そのおいしさに、オープン当初から熱心に通いつめる常連の方々が、男女を問わずに多いそう。しかしこのカフェ、口コミでは全然ひろがらないのですって。

「近くの会社で働いている女性のお客さまが、『大切な隠れ家だから絶対にひとには教えません!』と言って帰っていかれました(笑)」

大切に場所だと思ってもらえるのは嬉しいし、でも、もう少しほかの人々にも知ってほしいし…と、こういうカフェをいとなむオーナーの想いは複雑です。考えてみれば私も、初めておじゃましたのは1年近く前になるのに、なんだかもったいなくて、大きな声ではひとに教えていませんでした!

お昼どきにはおいしい昼食を楽しむ人々で賑やかになりますが、午後2時を回れば、心をこめて淹れられた紅茶と、とびきりのお菓子の数々と、喧噪にじゃまされない時間が待ち受けています。

お茶とお菓子 まやんち
東京都大田区蒲田5-43-7  ロイヤルハイツ蒲田207号室
TEL 03-6276-1667

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月09日(水曜日)

仕事で一番大変だったことは?

20080407.jpg
今日は取材をしていただく側になりました。
内容は、なぜこの仕事をしているかといった「私と仕事について」です。
こうした取材を通すと自己分析の機会になりますね。

そこで答えるのに、一番考えさせられたのが…
「仕事で一番大変だったことは?」という質問です。

何かな?

・原稿の締切りが間に合わず、明け方までPCの前に座っていること?(でも、大したことじゃない)

・取材のお願いをしても「ネットは嫌い」と怒鳴られ断られたこと?(これも、別に気にしない)

・目が疲れ、肩こりが激しいこと?(これは運動で解消しなさい。)

こんなの回答になりません。
そこで、よくよく過去を振り返ると…

今の仕事をしようと思って、前の仕事を辞めたことが仕事上で一番の大変なことだったかもしれません。
前職は、通信会社のシステムエンジニア(というと皆さん驚きますが)で、手に職をもつことができるやり甲斐のある仕事でしたし。
辞めることで将来の生活に不安もありましたし、、とても迷いました。

また夫の都合でロサンゼルスに行く前も、アメリカに興味がまったくなく、仕事が楽しくて仕方ない頃で、雑誌の連載やその他の仕事を断らなければいけないことが辛かったことがあります。
何より辞めることで他人にも迷惑もかかります。

何かを始める時、何かを切り捨てる行為が一番私にとっては辛いことです。

でも毎日、悩みなく穏やかに過ごすことも幸せですが、何か大変なことがないことには、自分に変化は起きないのだとも思います。切り捨てる分、得るものもあります。

また辛いことがあった時は、仕事に助けられることも多々あります。
だから「仕事で一番大変だったことは?」という質問に、うまく答えられませんでした。
今は、仕事があることに心から感謝しています。


*写真は外延前のベルコモンズの向かいに4月11日(金)OPEN予定のラ・メゾン・ド・タカギ。
近々、AllAboutの記事でご紹介しますね。

content_btm.gif content_top.gif
2008年04月07日(月曜日)

桜咲く陶器の町へ

080407-staff-yosi.jpg「桜陶祭」はその名のとおり、桜と陶磁器を同時に楽しめるお祭りです。
長崎県波佐見町の中尾山一帯で毎年行われるお祭りは、今年で20年目。
桜と陶器、そして陶器弁当を楽しみに、今では日本各地から観光客が訪れます。
外国人観光客もちらほら。
キントー商品も数多く作られる波佐見を、一度は訪れてみたいと前々から思っていましたが、やっと念願叶いました。

波佐見焼きの歴史は約400年と大変古く、長い間大切にやきものの文化が継承されてきました。

波佐見町の中尾山にある18件の窯元が、この2日間だけ一般開放して食器や花器などを特別価格で販売します。
私も、使いやすそうなちょい深めのお皿(16cmくらい)と、ビールが美味しく飲めそうな磁器製タンブラー、そして大皿1枚を購入しました。
どれも薄めで軽く、使いやすいものを選びました。土と釉薬の色が気に入っています。

また、陶器弁当もたのしみの一つ。(陶器の器・弁当箱に詰めてあります。)
各窯元で出されるオリジナル弁当を楽しみに訪れる方も多いようです。
みなさん、桜を見ながら美味しそうにお弁当を食べていました。


人口300人にも満たない中尾郷、ここでは大事に文化が守られ、今も波佐見焼きの歴史は続いています。波佐見の貴重な文化をもっと外に発信できたら、と思いました。

content_btm.gif
 1 2