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2008年09月27日(土曜日)

東京の空の下コーヒーは流れる

ご年配のかたほど、コーヒーにある種のロマンティックな想いを抱いていらっしゃるようです。コーヒーにまつわる思い出について、ある企画に寄せられたアンケートの回答を眺めているうちに、そんなことを思いました

まだ、コーヒーが贅沢なものだった時代を生きた女性は綴っています。
「あまりお金を持っていない学生時代に、財布とにらめっこしながら自分の出せる精いっぱいのお金で飲んだコーヒーは本当に今でも忘れられません」。

記憶に深く刻みこまれた一杯は、現在飲むことのできるどんな贅沢なコーヒーよりもかぐわしく、余韻に満ちた味わいなのでしょうね。

かつてはクラシックな手挽きのミルや、輝くサイフォンといった道具たちに憧れをかきたてられた人々も少なくなかったようです。いっぽうでは、こんな70代の男性もいらっしゃいました。
「正月には奮発してブルーマウンテンを一週間は淹れるのが我が家の永年の習慣!」

080927kawag.jpgこんな発言を聞いたら、「ちょっと待った!」とコーヒー好きの方々がいっせいに手を挙げて、かつての日本独自のブルーマウンテン崇拝をめぐる誤解をどうやって説明したものかと頭を悩ませるに違いないのですけれど、それでもやっぱり、なんだかいいなと感じてしまったのです。

清々しくあらたまった気持ちでお正月を迎える慣習と、日常のコーヒーにもハレとケの二面を持たせるという発想の楽しさ。季節と暦のリズムを暮らしの中に取り入れることに、コーヒーが一役買っているのですね。

コーヒー豆のクリスマスブレンドというのはあちこちのコーヒーショップで見かけますが、お正月の松の内というハレの7日間のためのコーヒーには、まだ出会ったことがありません。私ならどんなものを選んで、どんなふうに淹れるだろうと想像をめぐらせて楽しみました。

スターバックス1号店が銀座に誕生したのが1996年。東京育ちの現在の小学生なら、ものごころついたときには、みんながあたりまえにカプチーノを飲んでいたわけです。50年後に彼らが懐かしく思い出すコーヒーは、どんな姿をしているのでしょうか。


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