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2008年10月27日(月曜日)

初めての能

知り合いから能のチケットを譲り頂き初めて観賞いたしました。
頂いたチケットは大変ありがたいことに特別席です。
松涛の坂を少し上ったところにある能楽堂で、開演40分前既に入り口は賑わいお着物を綺麗に着慣れたご婦人方やご年配の方が多く見受けられました。
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「連吟・一調・能・狂言、休憩挟んで仕舞・能」と約4時間弱の内容です。
能初体験の私はいざ開演時意味無くとても緊張してしまい、そして目が乾く・・・。
あまりの静けさと緊迫感の中・・・途中、何故か妙な具合で曲が耳に入ってくるのです。
そして太鼓・小太鼓とかけ合いの声「いょーっ!ポンッ!」「はっ!ポポン!」の繰り返しが一定のリズムとなって・・・・・大変失礼な事に突如おかしさがこみ上げてくるのです。。。
これはいけないと慌てて口元が緩むのを抑えれば抑えるほど面白おかしく耳にはいってくるのです・・・・情けない。
やはりきちんとお勉強をしていけばよかったと既に後悔。
他の方々の耳にはそれは高貴な音色となって入っていた事でしょうに・・・残念、そして深く反省です。
しかし、そんな愚弄モノの私が急に目覚めたかのごとく舞台から目が放せなくなったのは、能の舞で一斉に5人の猩々が現れた時です・。
能面をつけたシテ方と言われる(このシーンでは海中に住む妖精)役の方々がそれぞれ豪華な刺繍の衣装をまとい酒を酌み交わし千秋万歳栄える事をめでたく祝うシーンです。
まさに圧巻とはこの事です。
華美なセットが無い分観る側のイマジネーションとそれに見合った基礎知識が充分必要なのだと思うのですが、私のような全くの素人がみてもこのように心を深く動かされる事もあるのです。

能はヨーロッパ的な文化とは逆の方向に発達をし、その「無」の部分に多くの表現を賭けたとも言われています。感情を凝縮した能面とその演技、贅を極めた装いと心に響く舞は日本人の心奥底を深く揺さぶるものがきっとあるのではないでしょうか。
遥か大昔の人々もこのように能の舞を観て楽しんでいたかと思うと不思議な気持ちになります。
シェイクスピアが生まれる約200年も前に生まれたといわれる能という演劇は日本人のもつある哲学=禅にも通じると語られています。

ますます、浅い浅い知識と足らない見聞の私自身をふと振り返り、この日は改めて日本文化というものを深く考え直してみるのでした。
そして私達が知らない日本の大切な文化がまだまだ身近にあるように思いました。
お茶も古くから私達の生活にとっては切れない嗜好の文化です。能と同じ遥か室町時代にも好まれていた事でしょう。たまにはゆっくりとお茶をすすりながら、遥か大昔にイマジネーションを馳せ秋の夜長を楽しむのはいかがでしょうか。。。



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