ホジャのゆるい笑い話
ホジャは13世紀のトルコを生きた知識人。たくさんのユーモラスなエピソードを遺したことから、トルコ国内ではトルキッシュ・ジョークの元祖と言われていて、日本語の達者なトルコ人のガイドが「トルコの一休さん」と説明してくれました。
現地の書店でホジャの笑い話を集めた本の日本語版をみつけました。そのままではちょっと読みにくいので、手元でもう1回意訳してご紹介しましょう。
【鴨(かも)のスープ】
お金に困っていたホジャ。空腹をおぼえて家じゅう食べ物を探しまわりましたが、やっとみつかったのは乾いたパンひときれだけ。
“パンと一緒においしい鴨肉が食べたい”
そう思って湖に行き、泳いでいた鴨を追いかけてみましたが、全然つかまえられません。
やがてホジャは、持参したパンを湖の水に浸して食べはじめました。その姿を見かけた人が不思議がって、いったい何をしているのかとホジャに尋ねると、答えは……
「鴨のスープに、パンを浸して食べているんだよ」
【落下音】
ある夜、ホジャの近所に住む人々の耳に大きな物音が聞こえました。
翌朝さっそく人々が
「ゆうべあんたの家からものすごい音がしたけど、いったいなんだったんだい?」
とホジャに尋ねると、
「なんでもないよ。ただ、私の上着が屋根から落ちただけだ」
と言ってすました顔をしています。でも、みんなは納得しません。
「上着が落ちたくらいで、あんなすごい音がするものかね?」
「たまたま、上着の中に私が入っていたんだよ」
なかなか素敵な人のようですね!
今年も1年間「ほんわか茶飲み日誌」におつきあいいただきましてありがとうございました。2009年は1月9日(金)からお当番をつとめますので、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとって新しい年が平和な1年でありますように。








