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2009年03月14日(土曜日)

京都、喫茶セブンの物語

090314kawag1.jpg仕事で京都に1週間ほど滞在していました。街角の喫茶店「御多福珈琲」で知り合った人が経営する日本酒自慢のお店に呑みに行き、「この近くで良い喫茶店はありませんか」と尋ねたら、小路添いに「喫茶セブン」がありますよと教えてくれました。滞在しているホテルから歩いて7、8分の距離です。

小雨の降る静かな朝に、喫茶セブンの扉を開けてみました。外壁には色褪せたCOFFEE セブンの文字。誰もいないひっそりした店内をストーブがあたためています。コーヒーとトーストのモーニングセットをいただきながら、白髪のマスターと話をしました。

喫茶セブンが開業したのは昭和38年。マスターの松宮さんはもとは会社員で、よく仕事をさぼって喫茶店で休憩していたそう。当時、会社員の月給が3,000~4,000円だったのに対してコーヒー1杯は50円。「こんなに楽な商売はないと思って(笑)」、みずから喫茶店を開業。

そのころ世の中は高度経済成長時代に沸いており、京都のこの界隈は着物で繁盛したそうです。着物を完成させるには10いくつもの工程があり、職人どうしの間でひんぱんに製作中の着物の受け渡しがおこなわれました。そうした受け渡しの待ち時間をつぶすために、また情報交換をするために、界隈の人々は喫茶セブンにひんぱんに出入りしていたのだそうです。

壁の片隅に残る変色した部分は、むかし階段があった痕跡。かつては2階にも席が設けられていたのだとか。2階はとうの昔に潰してありますが、目を閉じて、この静まりかえった店内が、景気の良い人々の活気ある会話や笑い声で満ちていた時代を想像してみました。

50円でスタートした喫茶セブンのコーヒーは、時代が移るにつれ10円、20円ずつを刻んで値上がりしていき、現在は300円。12年ほど前からこの良心的なお値段を守っているのだそう。常連客ばかりだから、申しわけなくて値上げできないとマスターは笑います。

「それでも、家賃がないからなんとか続けていられます。お客さまと話をするのが楽しみで店を開けているようなもんです(笑)」

090314kawag2.jpgお店を出るときに、なぜセブンという名前をつけたのですかと尋ねてみました。

「これがまた適当な話で、なんとなく3文字の名前がよかったんですな。ひかり、こだま、さくら…3文字なら、なんでもよかったんです、で、セブンですわ(笑)」

喫茶セブン
京都市中京区押小路通西洞院東入ル北側
TEL 075-231-6766
OPEN 8:30~17:00、日祝休
地図

喫茶セブンについてのさらなる情報はこちらをどうぞ


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