サンフランシスコ、「消防署料理」のレシピ!

上から:
カリフォルニアの映画館
アメリカのインド料理教室。美しい先生はインド人
アメリカの家庭料理教室の風景
なかがわさんのお嬢さんはドッグトレーナー
「サンフランシスコのどの消防署にも
オリジナルなシーザーサラダがあり、
ユニークな食事の伝統がある」
『FIREHOUSE FOOD COOKING WITH
SAN FRANCISCO'S FIREFIGHTERS』 より
(なかがわかずこ訳)
なかがわかずこさんというアメリカ料理研究家がいらっしゃいます。彼女は5年間にわたってアメリカ生活を送り、カリフォルニアとニューヨークで3人の子どもを産み育てるあいだに、多彩な民族の食文化が融合したアメリカ料理の魅力に開眼しました。
そのなかがわさんが大切にしているアメリカ料理の本の一冊に、『FIREHOUSE FOOD COOKING WITH SAN FRANCISCO'S FIREFIGHTERS』があります。訳せば、サンフランシスコ消防署の消防士たちが作るまかない料理!
なかがわさんからお話を聞いて、そのおもしろさと、充実した料理の数々、そしてひとつひとつの料理の背景に横たわる消防士たちの物語にすっかり魅せられてしまいました。
ファイヤーファイターズ、つまり消防士たちは毎日、消防署のキッチンで自分たちの食事をつくります。
24時間のハードな勤務体制のなか、みんなでダイニングテーブルを囲む食事の時間は最大の楽しみ。
そして、もしかしたらその日の消火活動で自分が命を落とす可能性だってあるわけですから、どのごはんも“最後の晩餐”なのです。
美食レストランの多さでも有名な“フードタウン”、サンフランシスコ。街の消防署にはアメリカ人もいれば、メキシコ人、アジア人、イタリア人もいます。彼らが作るまかないごはんは、その日の料理当番の故国の“おふくろの味”とカリフォルニアのテイストがミックスしたものになります。
消防士たちのレシピは、簡単、豪快、そしておいしい! 消防署のキッチンで細かな下ごしらえをする余裕などなさそうですから、手早く作れるレシピでなければ実用に適さないのでしょうね。テーブルについた食欲旺盛な仲間たちに、自分の家庭料理を「おいしい!」と言わせたくて、料理当番はあれこれ工夫しながら腕をふるうのでしょう。
街の人々のピンチを救うことに真摯な情熱を抱いているサンフランシスコの消防士たち。彼らは火災現場に駆けつければ火を消すために果敢に飛び込み、キッチンに入れば、大事な仲間に舌鼓を打たせるためにコンロに火をつけるのです。
「もし火災の通報があって出動したら、
何に遭遇することになるか、
自分がどうなるかわからないだろう?」
勤続25年のベテラン消防士、カート・“突撃”・ニールセンは言う。
「だから、でっかく生きて、でっかく食べるのさ。
どの食事も、しっかり満足できるものであるように。
なぜかって?
どの食事が最後になるかわからないんだから」
『FIREHOUSE FOOD COOKING
WITH SAN FRANCISCO'S FIREFIGHTERS』 より
なかがわかずこさんに、消防署のまかないレシピの中から1品を作っていただきました。ぜひ感動をお伝えしたくて、来週のAll ABout[カフェ]でご紹介させていただきます。











