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2009年05月22日(金曜日)

渋谷駅高架下、cafe SIPHON(カフェシフォン)の幻想ブレンド

渋谷の街を歩き回ってくたびれてしまい、駅前まで戻ってきて、ああ、腰をおろしてコーヒーが飲みたい…というシチュエーションは、かなり絶望的です。
もはや茶亭羽當まで歩く元気はないし、デパートの中のカフェに入るのは気がすすみません。

そんなときに目に飛び込んできたのが、山手線の高架下にある小さなカフェ。新橋のガード下のようだと思いながら入ってみたら、意外にも快適な時間が過ごせてしまったのです。

狭い空間に、ぎちぎちに並べられた椅子。形而上的(?)には分煙になっていて、入口付近は喫煙席、奥は禁煙席です。

壁にはモノクロームの写真、BGMはスタンダードジャズと、予想外のセンス。その時間、お客さまは3人だけということもあって、窓の外はせわしない雑踏なのに、妙にくつろいでしまいました。

カウンターに並んでいるのはコーヒーサイフォン。ああ、だから店名がSIPHONなのだなと、いったん納得しかけたのですが、店名はシフォンと発音するそう。なんとなく腑に落ちないけれど、あえて問いかけるほどの気力は残っていなくて。

しかし、ブレンドコーヒーの名前については質問せずにはいられませんでした。メニューの中に発見したおすすめのコーヒー、「幻想ブレンド 550円」。
気になってたまりません。ショパン? ベルリオーズ? シューマン? 吉本隆明?

落ち着いた年代の、感じの良い女性スタッフに「幻想ブレンドとはどういう意味ですか?」と訊ねてみたのですが、「いえ、あの、単にブレンドの名前なんですよ」と、拍子抜けするお返事でした。

090522kawag.jpgサイフォンごと運ばれ、目の前で注がれた幻想ブレンドは、たっぷり2杯分ありました。決して悪くない風味。チェーン店のコーヒーよりずっと充足感を与えてくれます。

ハム&チーズのトーストなどいう喫茶店の王道メニューを追加して楽しんでいると、喫煙席に座っていたアラブ系の青年が立ち上がってお会計。

青年は女性スタッフが渡そうとする釣り銭を受け取りません。チップだと言っているようなのです。
百円玉が二人の手の間を往復したあと、青年は身をひるがえしてお店から出ていってしまいました。
「チップはいらないんですー!」
と、青年を追いかける女性スタッフ。

いまどきのカフェではあまり見かけない光景に出会った、と思いました。まことになんでもないひとコマですが、私は高架下カフェの記憶としてその瞬間を胸にしまいこみました。何年も過ぎれば、幻想のように思えるかもしれない日常のカケラ。

cafe SIPHON(カフェシフォン)
東京都渋谷区渋谷2-24-26 JR高架下
TEL 03-3407-9144
OPEN 7:00~22:00


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