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2009年05月29日(金曜日)

CAFE USEの琥珀玉!

090529kawag.jpg雑誌の取材で下北沢のCAFE USEにおじゃましたときのこと。
ファイヤーキングのカップとソーサーが並ぶカウンターに立った店主の古市さんに、コーノ式ドリッパーでコーヒーを淹れる手順を説明していただきました。

その途中で古市さんが口にした言葉が、私をとらえたのです。「琥珀玉」と。

「コーヒーをドリップしている最中に、よく琥珀玉が見えるんです」

琥珀玉とはいったい?! 編集部の人とカメラマンと私は、いっせいに古市さんの手元をのぞきこみました。
ドリッパーの穴から、コーヒーが数滴ずつサーバーにしたたり落ちていきます。

「まだ、見えないですよ。もうちょっとコーヒーがたまってきたら」
「何が見えるのですか」
「コーヒーの表面を、琥珀色の玉がころころと転がるんです。なんとか大学の先生の研究によれば、琥珀色の玉が走るのは、コーヒー豆の焙煎や挽き方がうまくいっている証拠なんだそうですよ」

それはぜひとも目撃しなくては。3人そろってコーヒーの表面を凝視して、ほぼ同時に声をあげました。
「あ、今の?!」

直径2mmくらいの小さな琥珀色の玉が、コーヒーがしたたり落ちる真下に出現したかと思うと、流れ星のようにコーヒーの表面を転がって、ガラスにぶつかり、消えていきます。ひとつぶ現れては消え、2,3つぶ続けざまに現れては消え……。

「撮ってください!」
いきなり私に懇願されて、カメラマンは連写状態。でも、琥珀玉が小さすぎるのと速すぎるのとで、なかなかうまくいきません。
その光景は本当に流星群のようでした。琥珀玉が消えるまでに願いごとを唱えれば、なんでもかないそうな。

右の写真が、このときカメラマンがとらえてくれた琥珀玉です。(片岡さんありがとう) 

自宅に戻ってから、さっそく自分でもコーヒーをドリップして確認してみると、出現しました、琥珀玉。おいしいコーヒーのシンボル。夫を呼んで見せてあげました。

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2009年05月28日(木曜日)

軽井沢 ホテル ブレストンコート

200090528.jpg先日、新緑の美しい季節に、仕事もあり軽井沢に行ってきました。まだ芽吹いたばかりの新緑の萌黄色が爽やかで、軽井沢の良さを再認識。

内村鑑三の“石の教会”でも大変有名な軽井沢 ホテル ブレストンコートに宿泊してきたのですが、ここの料理が想像以上に美味!

それもそのはず。世界一のフレンチシェフを決める2005年度のボキューズ・ドール国際料理コンクール日本大会にて史上最年少優勝を果たした浜田統之氏が33歳という若さで総料理長を務められています。

お野菜が大変美味しいのは浜田氏自ら、地元信州の農園に行き旬の野菜を見定めているそうです。一皿一皿サプライズがあり、とても楽しい夕食をいただきました。

また朝食には、タパススタイルのビュッフェでそば粉のガレットがサービスされるのも魅力。
宿泊客ではなくても夕食、朝食がいただけるので、こちらの食事目当てで来ている方もいらっしゃるようでした。

通常価格で夕食は8400円のコース、朝食ビュッフェは3100円の1泊二食付きで、22000円~というのはお手頃プライスかも。食事目当てで、宿泊したくなるホテルです。

またチェックアウト後宿泊客は割引価格で入れるということもあり、同じ星野リゾート系列の“トンボの湯”に行ってきましたが、源泉かけ流しでとても良いお湯でした。

星のや 軽井沢”も、見学に行ってきたのですが、これまた素敵。いつか宿泊してみたいなぁ。

また今年4月には熱海の老舗旅館「蓬莱」と星野リゾートが共同運営に着手されたそうです。

星野リゾート系列は、今後も注目です!


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2009年05月25日(月曜日)

パンとエスプレッソと

表参道にオープンしたての、とても素敵で、いごこちの良いカフェのようなバールに行ってきました。

もともと大阪でバールをやっていた店長さんが、4月に表参道に
オープンさせたお店だそうです。

お店の名前は「パンとエスプレッソと」。

その名からもこだわりがひしひしと伝わってきますが、
バールなだけにワインやおつまみもいろいろあって、
一日中愉しめそうなお店です。

というわけで、私たちもワインをちょっと
と、バリスタの淹れてくれるカプチーノをいただいてきました。

オーブンで焼き上げるココット料理も充実していました。
一緒に行ったキントースタッフが、このお店の店長さんの友人ということもあり、新商品の撮影真っ只中な私たちは、メニューの中から
ベーシックなオーブンウェア用にサイズをアレンジして作っていただきました。

i.nest でのご紹介は少し先にはなりますが‥
お楽しみに。

内装もインテリアもシンプルだけど素敵なお店で、キントーのアイテムにぴったり。
今度はロケに来たいとお願いして、お店を後にしました。 

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2009年05月22日(金曜日)

渋谷駅高架下、cafe SIPHON(カフェシフォン)の幻想ブレンド

渋谷の街を歩き回ってくたびれてしまい、駅前まで戻ってきて、ああ、腰をおろしてコーヒーが飲みたい…というシチュエーションは、かなり絶望的です。
もはや茶亭羽當まで歩く元気はないし、デパートの中のカフェに入るのは気がすすみません。

そんなときに目に飛び込んできたのが、山手線の高架下にある小さなカフェ。新橋のガード下のようだと思いながら入ってみたら、意外にも快適な時間が過ごせてしまったのです。

狭い空間に、ぎちぎちに並べられた椅子。形而上的(?)には分煙になっていて、入口付近は喫煙席、奥は禁煙席です。

壁にはモノクロームの写真、BGMはスタンダードジャズと、予想外のセンス。その時間、お客さまは3人だけということもあって、窓の外はせわしない雑踏なのに、妙にくつろいでしまいました。

カウンターに並んでいるのはコーヒーサイフォン。ああ、だから店名がSIPHONなのだなと、いったん納得しかけたのですが、店名はシフォンと発音するそう。なんとなく腑に落ちないけれど、あえて問いかけるほどの気力は残っていなくて。

しかし、ブレンドコーヒーの名前については質問せずにはいられませんでした。メニューの中に発見したおすすめのコーヒー、「幻想ブレンド 550円」。
気になってたまりません。ショパン? ベルリオーズ? シューマン? 吉本隆明?

落ち着いた年代の、感じの良い女性スタッフに「幻想ブレンドとはどういう意味ですか?」と訊ねてみたのですが、「いえ、あの、単にブレンドの名前なんですよ」と、拍子抜けするお返事でした。

090522kawag.jpgサイフォンごと運ばれ、目の前で注がれた幻想ブレンドは、たっぷり2杯分ありました。決して悪くない風味。チェーン店のコーヒーよりずっと充足感を与えてくれます。

ハム&チーズのトーストなどいう喫茶店の王道メニューを追加して楽しんでいると、喫煙席に座っていたアラブ系の青年が立ち上がってお会計。

青年は女性スタッフが渡そうとする釣り銭を受け取りません。チップだと言っているようなのです。
百円玉が二人の手の間を往復したあと、青年は身をひるがえしてお店から出ていってしまいました。
「チップはいらないんですー!」
と、青年を追いかける女性スタッフ。

いまどきのカフェではあまり見かけない光景に出会った、と思いました。まことになんでもないひとコマですが、私は高架下カフェの記憶としてその瞬間を胸にしまいこみました。何年も過ぎれば、幻想のように思えるかもしれない日常のカケラ。

cafe SIPHON(カフェシフォン)
東京都渋谷区渋谷2-24-26 JR高架下
TEL 03-3407-9144
OPEN 7:00~22:00

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2009年05月20日(水曜日)

果物の抗酸化作用

20090520.jpg
すっかり初夏の陽気ですね。
とはいえ、まだまだ涼しくなったりして、風邪には気をつけてくださいねー。
インフルエンザも怖い今日この頃…。
マスクを買いに行っても、どこも売り切れです。

先日、元OL美食特捜隊のメンバーで集まりました。
この5人の予定を合わせるのは本当ーに難しく、2か月前から予定を合わせて、やっとのことで全員が揃って会うことができました。(個人的には会っていますが。)
なんて多忙な方々なんでしょう^^;

それぞれ近況を話すと、また一人独立するメンバーが!
素晴らしい!新天地でもがんばってね☆

昨年の夏にOL美食特捜隊を解散しましたが、ちょうどよい時期だったと改めて実感。
それぞれ環境が変わりつつありますから。

話題は尽きないのですが、よく…女性の話題は移り変わり

20代の話題は恋愛話。
30代の話題は健康と美容。
40代の話題は介護問題。

とは、言いますが当てはまっているかも^^

そこで、話題になったのが果物の抗酸化作用。
人間、年をとると酸化していくので・・・それを少しでも防ぐのが抗酸化作用のある食べ物。特によいのが朝食に、リンゴと人参のジュースを飲むことだそうで早速試しています♪
(確かに、ある友人が20代の頃から毎日飲んでいましたが、30代になった今でも、その子はとっても若々しくお肌もきれいです)

結局、レストランの話題ではないものの“食”の話題が多いので“食いしん坊メンバー”であることは変わりませんが。

*この日集まったレストランは白金台のボスケッタ。シェフが変わったそうで、ボリュームが増したかも?(元シェフだった鵜野秀樹氏は麻布十番に「イル・マンジャーレ」を昨年12月にOPENされました。)

*明日J-WAVE BOOMTOWNに生出演します。

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2009年05月18日(月曜日)

キントーの新作食器、ぞくぞく登場!

こんにちは、みなみです。

撮影の様子キントーでは、6月上旬に開催される2009年秋冬の展示会に向けて着々と準備を進めています。キントーは、食器を全国のキッチン用品・雑貨専門店などに卸している企業なので、この展示会は、バイヤーさん向けに行います。


スタッフは、新商品の良さをいかに上手く伝えられるか、
ということにいろいろと力を注ぎます。
せっかく良い商品を作っても、皆さんに理解してもらえないようでは買っていただけないので、
『伝える』ことはとっても大切ですね。

撮影に使った食材こちらは、型を使って作った可愛らしい
サンドイッチの写真です。
このサンドイッチが、どんな食器に盛り付けられるかは、
新商品が発表されてからのお楽しみ!
新商品は、入荷後アイネストに随時UPされて
いきますから、忘れずにチェックしてくださいね!


ちなみに、撮影後の食品は捨てずに、ちゃんとスタッフで食べますのでご安心ください♪
このサンドイッチも、シンプルだけどとってもおいしかったです。
最近、デコ弁が流行っていますが、こうやって型で抜くだけでピクニックに行くようなウキウキした気持ちになれるから不思議です。ちょっとした一手間が愛情を伝えてくれるのでしょうね。きっと。


ミニチョコフォンデュ新色こちらは、昨年大人気だったMiniチョコレートフォンデュ
新色です。そうです、新色が登場するんです!
昨年は、私もチェリーを使って友人とチョコレートフォンデュで
ホームパーティを楽しみました。
女性の友人の間ではかなり評判が良く、「私も欲しい!」
と言われたので、今年はその友人のプレゼントにしたいな、と考えています。

人気表品はすぐに在庫切れになってしまいますので、こまめにチェックしてくださいね♪
i. nest -アイネスト- http://www.inest.jp/

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2009年05月15日(金曜日)

リニューアルした新宿マルイに、スターバックス「ブラックエプロン」

090515kawag.jpg4月24日にリニューアルオープンした新宿マルイ本館には、なんと2階と8階の2フロアにスターバックスが入っています。
このうち、2階のスターバックスは「ブラックエプロンストア」。しかもスタッフの全員がブラックエプロンというスペシャルな店舗。

スターバックスで働く人々は、通常は濃いグリーンのエプロンを着用しています。黒いエプロンは、コーヒーの知識の豊富なスタッフだけに与えられる、いわば“黒帯”。バリスタたちはブラックエプロンをめざして努力を重ねているのですって。

マルイ2階フロアの広い一角を、シックで落ち着いた内装でまとめたスターバックス・ブラックエプロンストア。窓辺には一人専用のソファ席などもあり、なかなか居心地がよさそう。

入って右側にはカウンター席が4つばかり設けられていて、この席でだけ、フレンチプレスで抽出するコーヒー各種、25種類以上を楽しむことができます。

たとえば、メニューに「ハーブやスパイスの風味が特徴」と説明されているアジア・太平洋地域産のコーヒーなら、ハワイの100%コナ(1杯1200円!)から力強いスマトラ(1杯420円)まで、6種類の豆が並んでいます。

中にはこの店舗でしかいただけない豆も5種類ほど。せっかくですから新宿マルイ限定を試してみたいと担当の女性スタッフに伝え、5種類の中から「ブラジルブレンド」を選んでみました。

スタッフによる説明は、メニュー全体について広く浅く概略を伝えるという感じ。初来店のお客さまに対して、いきなりマニアックなコーヒー・トークはしないのでしょう。笑顔を絶やさず、きびきびと豆を挽き、フレンチプレスとカップをセッティングしてくれました。

もちろん、レジカウンターに並べば、カプチーノやフラペチーノなど通常のメニューがいただけます。おもしろい体験でしたので、次回はほんの少し、コーヒー好きらしい質問をしてみようと思います。

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2009年05月14日(木曜日)

野菜畑の園長就任?

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GW明けは、何かとお仕事が詰まります。
連休は楽しいけれど、その前後が大変になっちゃいます。

そんな最中、友人がご実家のお庭にできたお野菜をたくさん持ってきてくれました!

グリーンピース、にんにく、春菊、スナックえんどう等など…
冬場も、大根や水菜、橙をいただいたり。。。本当にうれしい!

ご実家で野菜栽培なんて、なんて贅沢なのでしょう。
野菜を栽培されている友人のお父様からこんなメッセージが・・・

「美奈子園長、3種類あるので、もっと育ったらまた送ります」

…大変恐縮です。いつのまにか私、野菜畑の園長としていただいているようです。

ちなみにこの3種類とはニンニクのこと。
一度、友人に「ニンニク欲しいなぁ~国産のニンニク高いんだもん」と言ったところ(←図々しい)、なんとニンニクまで栽培してくれたのです。

御父様いわく、名づけて“美奈子ニンニク”だそうです。本当に楽しいお父様です。

さすがに、作りたてのニンニクは違いますねー。まだ若いのもあるんでしょうけれど、エグミがまったくなくて美味!

私も色々育てたいなぁ♪といっても、そんな広さはないんですが…。

今は、レモン、ブルーベリー、アップルミント、ローズマリー、ローズゼラニウムを育てています♪
バジルも育てていたのだけれど、ローズゼラニウム(写真)が繁殖しバジルの場所が占拠され消えてしまった…。
(このローズゼラニウムもハーブの先生である友人から頂きました♪)

先日撮影で我が家に来ていただいたカメラマンの方いわく「アップルミントは根が張るから、地植えはしないんですよ。鉢植えの方が良いですね。」とご指摘を受けました。
もしかして、ローズゼラニウムも根が張っているから同じこと?
がーん。
何も知らないで適当に植えていました。

ハーブもロクに育てられないのに、野菜づくりは、まだまだ遠い夢のようです。

*先週土曜日の日本経済新聞のNIKKEIプラスではマカロンランキングでコメントを記載いただきました。一位はラデュレでしたよ。

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2009年05月11日(月曜日)

益子陶器市

先週末はいきなり夏かと思うほど暑い週末でした。
春の花もきっとびっくりしたに違いない…。


4月29日~5月6日まで、栃木の益子町で益子陶器市が開催されました。
週末の、晴れた5月2日~3日に電車で言って参りました。090511-staff-yosi.jpg


絶好の晴れ日和。
道端には春の花が咲き乱れ、焼き物と花と両方とも満喫できました。
1日では足りないかも…と思い、宿をとっておいた栃木県小山から2日連続で通い、益子町を満喫。090511-staff-yosi-2.jpg


素朴でどこか温かな雰囲気のする益子焼き。
今年は「花器」がメインアイテムだったので、余計興奮する(こわい)内容です。
あとは、うどんが美味しく食べられる器がほしいなぁ、と思っていたのでターゲットを絞り、限られた時間でギャラリーを見学したり、カフェに入ってみたり、登り窯を見学させていただいたり…とても内容の濃い2日間でした。

後ろ髪を引かれる思いで益子町を後に。


我が家では、手作り感あふれる花器に春の花や緑を挿しています。
癒される…。

道端に咲いているお花をちょっとカップに飾るだけでも癒されるもの。
カーラでおすすめするとしたら、アッデイトのティーボール、もしくは、背の高いお花や緑でしたらファイブセンスのカラフェをおすすめします!

食器は工夫次第で花器にもなるから楽しい!

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2009年05月09日(土曜日)

美食家エルキュール・ポアロの朝食はブリオッシュと熱いチョコレート

5月に新刊が発売になりました。全国の書店やAmazonでお求めいただけます。見かけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。

執筆中、私たちライター3人の自宅の冷蔵庫のなかは、つねにショコラ各種がいっぱい! なにしろ私の名前の中には「チヨコ」の三文字が隠れていますから、チョコレート・ジャンキーになるのは運命づけられていたのです…。

090509kawag.jpgショコラの時間
【出版】 青山出版社
【著者】 川口葉子/藤原ゆきえ/江沢香織
【定価】 1600円+税

芳醇な香り、とろける甘い口どけで、
たちまち心を虜にしてしまう魅惑のスイーツ、ショコラ。
そんなショコラの誕生物語から、
世界の美味が楽しめる東京のショコラトリー案内40軒!
そして、ショコラを使ったおいしいレシピ、
映画や小説に登場するショコラのスイート&ビターな瞬間など…
その魅力のすべてを詰め合わせてお届けします。

第4章「シネマのショコラ・言葉のショコラ」から、以下にほんの一部をご紹介しましょう。

* * * * *

美食家エルキュール・ポアロの朝食は
ブリオッシュと熱いチョコレート

アガサ・クリスティのペンが生んだ私立探偵エルキュール・ポアロは、黒髪に緑の眼、小柄な体躯に大きな口髭をたくわえて異彩を放つベルギー人。自己の頭脳に絶大な信頼を寄せています。

彼の口癖は有名な「私の灰色の脳細胞」と、不満なときにもらす感嘆詞「チャー!」。友人のヘイスティングス大尉によれば「チャー!」は猫のくしゃみにそっくりだそうですが、いったいポアロはどんなふうに発音するのでしょうね?

チョコレート王国ベルギーからロンドンに亡命してきたせいなのか、アフタヌーンティーにもホットチョコレートを愛飲しているポアロ。ヘイスティングスの目には「100ポンドもらっても飲む気になれないようなこってりしたチョコレート」と映りますが、ポアロの弁によれば、紅茶なんて「イギリスの好むまずい飲みもの」。カフェイン抜きのコーヒーは「ああ、そんなもの、まっぴらごめんです!」

美食を愛するポアロの朝食のテーブルには、甘い湯気がたちのぼるホットチョコレートと、チョコレートによく合うブリオッシュが並びます。ポアロは何軒ものお店のブリオッシュを試した末に、デンマーク人の経営するパティスリーのものを選んだのです。

クリスティが初めて手がけた戯曲『ブラックコーヒー』の小説版は、ポアロがいつものようにホットチョコレートとブリオッシュで朝食をとるシーンから始まっています。いったん決めた習慣をめったに変えないポアロなのに、その朝に限って珍しく従僕に2杯目のチョコレートを所望したのは、事件が起きるという虫の知らせだったのでしょうか。

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