人生の価値は、思い出し笑いの数?

(デザインが完成したばかりの新刊の表紙)
10月10日に発売される著書が、2週間後に校了を迎えようとしています。
校了とは、校正作業をすべて完了して、著者としては作業がゼロになる状態。あとは印刷所におまかせです。
校了前になると、出版社と私とのあいだでゲラが何度か往復することになるのですが、なにしろ締切が迫っていますから、宅急便のやりとりでは間に合わず、バイク便のお世話になることもあります。
今日もそんな予定だったのですが、若くて可愛い女性編集者さんから「いま、会社の事務の者が手があいているので、1時間後に川口さんのご自宅まで再校ゲラをお届けにあがらせます」という連絡がありました。
そして約束の時間の直前、彼女から衝撃の報告が……。
「事務の者に、ゲラを持たせるのを忘れました!」
わざわざ神保町からうちまで、慣れない電車に乗って来てくださった事務の人は手ぶら!
申しわけないけれど、大笑いしてしまいました。とりあえず、私が赤字で校正を入れておいた初稿を持ち帰っていただきました。
そんなわけで結局バイク便のお世話になったのですが、編集者さんは泣きながら「思い出し笑いの数で人生の価値が決まるといいますから、今日のことはそのひとつにします」と、自分をなぐさめていました。








