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2010年02月26日(金曜日)
ヨコスカベーカリーの元祖フランスパン
横須賀の街を歩いていて、たまたま発見した「元祖フランスパン」の文字。興味をひかれて足を止めました。
みかん色の看板には「開業昭和3年・オーブンフレッシュ・ヨコスカベーカリー」の文字。お店の佇まいはたしかに昭和の香りがします。
店内に入ると、ショーケースの中に昔ながらのパンがずらりと並んでいました。甘食、ココアパン、そして私が幼い頃からその存在に対して疑問を抱いていたシベリアケーキまで!
シベリアケーキは羊羹をカステラでサンドしたお菓子。小学生のころに祖母が買ってくれたのを覚えていますが、私は羊羹が苦手だったものですから、
「どうして羊羹をはさむ必然性が?」
「なぜ、シベリア?」
と、たいへん否定的だったのです。とりあえず「シベリア鉄道の線路に似ているから」という説明が定説となっているようですが、無理がありますよね。
ヨコスカベーカリーの名物は、フランスパンとこのシベリアケーキのようでした。
元祖フランスパンのほうは、見慣れない丸形。細長く堅いバゲットではなく、丸っぽくて柔らかそう。どう見ても小学校の給食に登場したコッペパンです。
元祖フランスパン=コッペパン?
昔ながらのパンには謎がついてまわるもののようですが、あとで調べたら、幕末の時代に横須賀に製鉄所がつくられ、フランスから製鉄技術者たちが来て指導していたことがあったんですね。
そのフランス人たちのために、横須賀でフランスパンがつくられはじめたらしいのです。
横須賀のパン職人は、長いバゲット状にすると焼くのに時間がかかるからと、丸くして時間短縮をはかったそうです。なんだかいかにも日本人らしい工夫ですね。
これを書きながら、購入したフランスパンを食べています。手でちぎろうとすると頼りなくへこむ感触も、素朴そのものの味わいも、まさにコッペパンです。余計なものは何も入れていません…そんな好ましさ。
お店に入ってきた年配の女性が迷わず「カレーパン4つね!」と注文しているのを聞いて、私も思わずカレーパンと、「デンマークケーキ」と「ロックケーキ」を追加しました。
【ヨコスカベーカリー】
神奈川県横須賀市若松町3-11
OPEN 8:00~20:00、日休

2010年02月25日(木曜日)
トトロのシュークリーム

最近お仕事などで、よくご一緒するスイーツ番長さんとあまいけいきさんが主宰する「スイーツ男子会議」に潜入してきました~。
この日のテーマはシュークリーム。
各自、お気に入りの店舗のシュークリームを5個ずつ持ち寄り、それを切り分けて食べるという内容です。
20人の参加だったため、20種類のシュークリームが5個ずつ、合計100個のシュークリームが集合!
テーブルに並ぶ様は圧巻です。
全て試食した後、BEST1を決めるのですが、1位はオーボンヴュータンのシューパリゴーでした。
しっかりと焼き上げたシュー生地、卵の風味とバニラビーンズの上品な香りが特徴的なクレーム・パティシエール。香ばしいアーモンドのトッピングもポイントでしょう。
一番オーソドックスではありますが、やはり王道が一番美味しいのです。
そして、個人的にもビジュアルNO1は、2008年5月5日、高井戸にオープンした白髭のシュークリーム工房のトトロのシュークリーム(カスタード&生クリーム 390円)です!
きゃーーー。可愛いっ!
このお店、トトロ型のシュークリームしか作らないという徹底ぶり。(トトロの「森のおみやげクッキー」というドングリ型などのクッキーなども販売しています。これまたキュート!)
そして従業員はお一人。作る工程に手間がかかることもあり、個数も多く作れないので、とても希少なシュークリームです。
持ってきていただいた方に感謝感謝です。
お店の方は、宮崎駿監督の御親戚なので、著作権的にもOKがでているようですよ。ちなみに代表取締役のお名前は宮崎恭子さんだそうです。
見れば見るほど、めちゃくちゃ可愛いんですけどー。食べるのが可愛そうになっちゃうくらいです。
切ってみると(ごめんね)、ちゃんと空洞がありクリームがたっぷりと詰まっています。材料も、極力国産を使用するなどのこだわりがあり、味も申し分ない。
子供が喜ぶこと間違いなし!
というか、私が大喜びでした。

2010年02月22日(月曜日)
人参ポタージュにメルシー

みなさん風邪はひいていませんか?
私はまんまとひいてしまいました。おそらく日ごろの不摂生でしょう。病院の先生にはイソジンよりも濃い緑茶でうがいをしなさいと言われ、少し驚きつつも実践しています。皆さんも充分にお気をつけください。
さて実は、そんな絶不調の中、マスクをしたままパリへ行きました。意外と風が吹くので実際の気温よりももっと寒く感じ、何枚タイツを履いても寒い寒いと肩を強張らせてしまいます。もちろんヒートテックは上下揃えて出陣しました。
そんな寒くて体調が悪い時は、温かいスープに限りますね。何度とスープを注文しましたが中でも” ありがとう”と感じたのは、マレ地区にある、「メルシー」というセレクトショップの地下のカフェで食べた「人参とジンジャーのポタージュ」。スープをこしていないようで、人参をつぶしたざらざらとした食感が残っていて食べ応えがあり、ジンジャーも入っていたので体もポカポカ。そのお店のスープは一種類だったので、風邪ひきの私にぴったりなこのスープとの出会いに” ありがとう”と言いたいです。
他の料理は、きのこのリゾット、豆サラダ、ジャガイモサラダ。全て美味しくいただきました。
そして、マリンボーダーが良く似合うフランスのお兄さん。目の保養になりました、、、ありがとう。
■Merci(メルシー)
メルシーは収益を恵まれない子供たちを支援する団体に寄付するという、新しいタイプのコンセプト・ストア。ファッション、小物、花、香水、雑貨、家具、子供服、手芸、カフェ、レストランとあらゆるジャンルの売り場が入っています。
*「ありがとうの気持ちは気の利いたギフトで」
ユニティのギフトセットなら、機能的でシンプルで幅広く使えるから贈り物に最適。
「ユニティ 2人用 ギフトセット 」

2010年02月19日(金曜日)
カフェオーナーに聞く、ピンチ克服法
10年近く前でしょうか。私が雑誌でライターの仕事を始めたばかりの頃、ある人気カフェのオーナーにインタビューした折に「ひとの本質を知る手がかり」を教えていただいたことがあります。
彼はスタッフ面接のとき、たくさんの人々に同じ質問をするそうです。
「あなたの人生のピンチは何でしたか。どうやってそれを乗り越えましたか」
どんな答えが返ってくるかで、相手の人となりがよく見えるんですよ、と彼はにこやかに言いました。そんな彼からは、優しさと関西出身の人らしいサービス精神と、同時に厳しい姿勢が伝わってくるようでした。
それ以来、私はカフェの取材中にときどき思いついて、オーナーに「人生のピンチを乗り越えるための言葉はありますか?」などと訊ねることがあります。(けっこう勇気が必要です)
たいてい、相手は目を丸くします。それはそうですよね。カフェの取材でそんなことを聞かれるとは予想されていないでしょうから。
「ピンチ?!…ないなあ」
そうおっしゃったのは、先日インタビューさせていただいたカフェブームの仕掛け人と呼ばれる人。
もっとも、本人は「誰が仕掛け人なんて言い出したんでしょうね」と笑っているし、私もブームが最高潮の頃、その人が雑誌の取材などで、いささか迷惑そうに「うちはカフェじゃない」と何度もコメントしていたのを記憶しています。
当時なぜそういう発言をされたのかなどについて質問しつつ、ふと思いついて、ピンチ克服法についてもお尋ねしてみたのでした。
「僕はいつも楽観的なんですよ。だいたい、ピンチも何もかも全部、自分で招くものでしょ」
ああ、その考え方にはとても共感します。そして彼は、強いてあげるとしたら、人生の座右の銘は「コーヒーを飲もうか」だと教えてくれました。
ピンチだと思ったら、まずコーヒーを一杯。浮き足だっていると、すぐそばにある解決のヒントも見えなくなってしまいますからね。素敵な座右の銘です。
そんなわけで、今日はすでにコーヒーを4杯も飲んでいる私です。原稿が進まなくて大ピンチなのです…。

2010年02月18日(木曜日)
初めてのバレンタインデー
バレンタインはいかがお過ごしでしたか?
日曜日なので、恋人同士や家族にとっては、ゆっくりと過ごすことができ素敵なバレンタインデーを過ごされたことと思います。
我が家にとっては息子の初めてのバレンタインデー。
「初めてのチョコは、スイーツ専門の私が渡すぞー!」
と思っても、食べれるはずもなく、赤ちゃん用品店で売っている歯固めのチョコレートをゲット。バレンタインデーまで息子には隠していました。(といっても、見せても隠しても何も分からないだろうけど)
あげたら美味しそう(?)に噛んでいましたよ。
旦那さんは、アメリカ出張の時に、なんと息子用と妻用のバレンタインカードを購入してくれて、プレゼントしてくれました。
そうか、こんなバレンタインカードにファミリー用があったのか。
住んでいる時は気づきもしなかった…。
スーパーには、写真のようにカードコーナーがあり、Son,Wife,Grandmotherなど、家族向けのバレンタインカードの多いこと!アメリカではバレンタインデーは、身近な人に感謝の意を伝える日のようです。
日本でも次第に、恋人同士だけの日じゃなくなってきましたものね。
友チョコ、家族チョコ、Myチョコなどなど。
ちなみに息子のカードはトーマスのカードで、開くとポッポーという機関車の音がなります♪書いている内容は…
PEEP! PEEP!(←機関車の音をこう表現するらしい)
Here comes Thomas the Tank Engine with wishes just for you-smile big! Have fun!And know you're loved today and all year through!
HAPPY VALENTINE'S DAY
今までトーマスのことを…
「人面機関車で、ちょっとキモイ…」
くらいにしか思っていなかったのですが(ごめんなさい)子供が生まれると変わるもので、とっても可愛く見えるものです。

2010年02月15日(月曜日)
樹氷とニホンカモシカ
先週末、東京も冷え込んだようですが長野もこの時期の寒さは一番でしょうか。
学校では寒中休みという特別休暇があったくらいですが2月のこの時期だったかもしれません。
冬季オリンピックの地元選手の活躍ぶりを横目で応援しながらこの寒空の下では外出する気にもなれず、TVを見ながらまるまるとこたつに入っていたのですが、雲の隙間にようやく晴れ間が見えてきたので少し散歩に出かけてみました。帽子、手袋、ダウンに長靴にホッカイロの着膨れ完全防備です。

一見あたり一面真っ白な雪景色なのですがなんだか目線の上からキラキラとまぶしい光が・・・・。
見上げると、ここ連日の寒さのせいか木々にたっぷりの樹氷がつきそれが太陽の光と反射し合って沢山の光を発しているのです。
すごいなぁ・・・自然の美しさは、なんてしばし見とれてその景色に浸っていたら今度は何やら視線を感じる気配、とともに一緒のワン犬が「ぶぁうっ!」と小声で吠えたような・・・
ふとワン犬の視線の先を見ると身動きもしない2頭の動物がじっとこちらをみているのです。
気が動転しながらもワン犬を落ち着かせよくよく目を凝らして見てみると鹿のようです。
角がない、角がないから雌鹿、いやバンビでなくあの顔の周りの白いふさふさしてるのは、ニホンカモシカ、そう特別天然記念物の。
実際、しっかり鹿と把握できるまでしばしの間があったのですが・・・。

偉大な自然の中堂々とたたずむ2頭のカモシカに見つめられままただ呆然と立ち尽くす私と一匹。
まさにそんな感じです。
もしかしてはたで見たらちょっと間抜けな光景だったかもしれません。
辺りがあまりに静か過ぎて何だかぼんやりとしてしまい、自然に圧倒されたのかニホンカモシカに圧倒されたのか・・・・
当たり前ですがあらためて人間て自然のあらゆる全てのモノにはかなわないだ、といった印象が残りました。
この美しい自然界の形から生まれた雫のような『玉響』の茶器。
人工の造型では表現しきれない美しさがこの茶器には宿っているように感じられます。

2010年02月12日(金曜日)
世界がぱちっとはまる瞬間
たとえば、アロマテラピー。リフレクソロジー。カイロプラティック、整体、オステオパシー、気功、ロルフィング。
職業病ともいえる肩こりゆえに、さまざまな技法の施術者にお世話になることことが多いのですが、目的は肩こり解消や体質改善だけではありません。何十年も人のからだを見つめてきた施術者ならではの、豊富な実体験に基づいた興味深いお話が聞けるのが大きな楽しみのひとつなのです。
なかには、すばらしい世界観の片鱗に触れさせてくれる先生もいます。昨夕、吉祥寺のカフェの取材帰りにお世話になったサロンの先生は、施術中、私の固まったからだとエネルギーをほぐしながら、にこやかに深く刺激的な話を聞かせてくれました。
先生の世界観の深さ、面白さは、腕を指圧されているにもかかわらず、ライター魂が激しく揺さぶられて、「ペン! 紙! 録音機!」と心の中で叫んでいたほど。
先生は舞踏家で、舞台の上に立って即興で踊るということを通して、長いあいだ自分のからだと本気で向き合っていらした方。からだと心への洞察の鋭さも尋常ではないのです。
「川口さんのエネルギーの質はとても柔らかい」とおっしゃるので、その質は持って生まれたものなのか、自分の意志で変えられるのかと質問しましたら、各自のエネルギーの質は、遺伝、体質はもちろんのこと、からだの中で自分の意志とは関係なしに動き続けている60兆もの細胞のひとつひとつや、生きている環境、時代やその国の集合的無意識、過去生の記憶などが縦糸、横糸となって織りなされる壮大な織りものなんですよ、と先生。
「だから『自分』なんてものは、それらをまとめる表面の皮一枚にすぎません」
この言葉が、ものすごく腑に落ちてしまったのです。すでに私はそんなとらえ方を意識下ではよく了解していて、あらためて明快に見えるかたちで呈示してもらったような。
施術中、ちょっと肘に違和感を感じて申告したら、先生は笑っておっしゃいました。
「大事なのはそういうことじゃなくて、どうすれば生きることに喜びを感じられるかに集中することです。したいことをどんどんしてください」
したいことは、しています。でもその中に葛藤があるのです……と申し上げたら、「あたりまえです」。
人間が生きている限り、どんなことをしていてもストレスは存在して当然。その悩みを含めた全体を「したいこと」として、まるごと濃く深く堪能すればいい、というお話を聞いて、ふっと、新しい風が吹くを感じました。
それでは先生は何を喜びとしているのですか、と質問したら「世界がぱちっとはまる瞬間」に出会うことだと教えてくれました。それはどんな瞬間かといえば…長くなるので、またいつか。
施術そっちのけで先生を質問ぜめにしている自分もどうかと思いますが、とにかく、先生が私のウィークポイントである首をぱちっとはめてくださったおかげで、今朝は気持ちよく目覚めることができました。

2010年02月10日(水曜日)
2010 バレンタイン

今週末はバレンタインデーですね!
皆さん、チョコレート決まりましたか?
私はお仕事柄、チョコレートを色々と食べてきましたが、やはりワールド チョコレートマスターズ 2009に優勝したグランド ハイアット 東京の平井 茂雄氏のオートクチュール コレクションズが印象に残りました。
一粒の中にショコラティエの技術が集結し、平井氏の世界観を感じられる逸品ですから。
いつものごとく一粒のショコラを包丁でカットしたところ、断面が美しい~!
(断面写真はコチラ>>)
「もう一度食べたいなぁ~。」と思い、ホテルに問い合わせたところ、既に売り切れだそうです…。次の販売の予定は未定だそうです。皆さん早いですね…。
ホテルのショコラは、やはり贅沢感が感じられますし、人気ブランドのショコラも話題性があります。今のバレンタインシーズンが色々なショコラに出会えるチャンスですから、ショコラ好きにはたまりません。
…とはいえ、授乳中こんなにチョコ食べてよいんだっけ?
と我に返りますが…。よいことにしましょう…。
*息子は4カ月検診で8080g 68cmとビッグに成長中。「もう十分大きいから、離乳食始めて」と先生に言われてしまった(汗)
*1月30日発売の日経新聞NIKKEIプラス1のチョコレートケーキランキングと
週刊文春のチョコレートのコラムに掲載されました。

2010年02月08日(月曜日)
量にびっくりビストロごはん
さてさてこちらはモンマルトルの坂の途中にある、とあるビストロ。L'ASSIETTE
そうですパリへやってきました。
どうやら地元の人に人気のお店らしく、子供づれのお客さんや、一人でじっくり味を吟味しているおじさん。本日彼女が誕生日のカップルなど、夜7時頃から大賑わいのお店です。
フランス語メニューの解読はあきらめ、お店の方に説明してもらったにもかかわらず、細かいことが全く頭に入らない。
とりあえず、
1番目は牛肉、
2番目は鴨、
3番目は鱈、
とメインの食材だけ記憶していきました。しかしひとつ気になる料理が。
4番目は、豚の肉と、足と、しっぽと、、、
いったいどういう料理なの?と、かなりグロテスクな想像をしていた私。
すると、となりに座っていた出張メンバーのひとりがまさかの注文!その勇気にびっくりでした。
ワインを少し飲み、おいしいパンを食べ、スープも飲み、もうすでに満足しているところへ、ついにメインの登場です。
彼女の前にはまず重厚な鍋敷きがおかれ、続いて4人前はあるのではないかと思われる大きさの鍋が。中にはたっぷりトマトベースの豆と豚肉の煮込みが入っていました。
私の想像とは裏腹に、実においしい煮込み料理でしたが、その量ははるかに想像を超えていました。
伝統的なフランスの家庭料理、カスレcassoulet。ソーセージや、羊肉や鴨肉などの肉類と白いんげん豆を土鍋にいれて長時間煮込んだシチューです。
私が注文した鱈のなんちゃらには、小さなキャセロールに入ったほうれん草の付け合せがついてきました。少しのオイルと塩とクミンシードでシンプルに味付けされた蒸し野菜はとてもほっとする味で、つい野菜を取る量が少なくなってしまいがちの旅行中に、たっぷりほうれん草を食べてエネルギー補給ができました。
もうしばらく寒い日が続きそうですが、野菜を暖かく、そしてたっぷり食べられる蒸し料理はまだまだ人気です。キントーのほっくり蒸し煮鍋は、少し小さめサイズで、メインのおかずにもう一品付け足したいときにおすすめです。

2010年02月05日(金曜日)
鶏の「そろばん」とは?
写真上:「よし鳥」のシャムロックの刺身
中:「鳥長」のエントランス
下:「鳥長」の鶏白レバーの刺身
カフェで待ち合わせをして、焼鳥屋へ行く……夫と過ごす休日は、いささか妙なはしごが多くなってきました。
夫はなぜか昨年あたりから焼鳥道(?)に邁進していて、平日の仕事帰りに行って当たりだったお店に、週末、私を連れて再訪するというパターンができあがりつつあります。
この10年のカフェの流れにさまざまなベクトルがあるように、焼鳥屋にもトラディショナル系、モダンカウンター系、銘柄鶏系、稀少部位系など、さまざまな志向があるのですね。
若い人がくっきりと明確な味を好み、ご年配の人が昔ながらの味を好むのは、どんな飲食店にも共通するものですが。
稀少部位を得意とする焼鳥屋さんが増えたのは最近の傾向のようです。はじめのうちは「ぼんじりってどこ?」などと初心者そのものの質問をしていた私も、あちこちのお店で食べているうちに名前を覚えつつあります。
たとえば「ちょうちん」。どこ?と夫に質問すると必ず「当ててみて」と言われますから、想像してみたのが顎の下にぶらさがっている赤いお肉。
正解は「卵管と未成熟卵」でした。
串に刺した卵管の先に、まるく小さな卵の黄身がぶらさがっている姿は、まさに提灯。一度食べてみれば決して忘れることのない、なにかタブーを破っているような気分に陥りそうな、濃厚でとろりとした一本。
それでも、酉玉のメニューにあった「そろばん」はさすがに想像がつきませんでした。
そろばんとは、実は「せせり」のことなんだそうです。せせりとは首まわりのお肉。骨からお肉を削ぎとると、そろばんのような形になることから命名されたのだとか。首はよく動かしますから、肉質が締まっていて旨みが濃いのです。
この2ヶ月ばかりのあいだに私が行って楽しめたお店を3軒挙げるとすれば:
【よし鳥(よしちょう)】
東京都品川区東五反田1-12-9 イルヴィアーレ五反田ビル2F
青森シャモロックひとすじのお店。さまざまな部位のお刺身に感動しました。ミシュランに掲載されたことでも話題になりましたね。
【白金酉玉(とりたま)神楽坂店】
東京都新宿区神楽坂5-7 山桝ハイツB1F
稀少部位と創作系一品料理が得意なお店。ここは築地御厨さんからおいしい旬野菜を仕入れていて、いつも焼鳥屋さんで「野菜!野菜が食べたい!」と叫んでいる私にはありがたかったのです。お店の人に「今夜の焼き野菜は、あれとこれと…」と挙げていただいた中から、レンコンとスナップえんどうを選びました。レンコンが絶品。
【鳥長(とりちょう)】
東京都港区六本木7-14-1
塩ではなく、タレにこだわる老舗。ここでいただいた新鮮な「鶏白レバーの刺身」が忘れられず。
夫のベスト1は新橋にあるお店で、白レバーの刺身も最高!だそう。「おやじの聖域だから」と連れていってくれないのですが、私の頭の中はもうすっかりおじさん化していますから、いずれお許しが出るのではないかと期待しています。