content_top.gif
2007年11月27日(火曜日)

渋谷の音の風景

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071127kawag.jpg渋谷駅の改札口を出てハチ公前の交差点に立つとき、生理的な嫌悪感で鳥肌が立ってしまうことがありませんか。

理由は、複数のビルの巨大スクリーンが、てんでに大音量でひどい音質の音楽を強制的に聴かせるから。
無意味な音と音とが頭上でぶつかり合い、神経をいらだたせる騒音のスプレーと化します。耳が拷問されているように感じて、思わず両手で耳をおおってしまいます。いったいあのスクリーンは、誰にむけて、なにを訴えたいのでしょうか?

耳に飛び込んでくる音に注意を払いながら街を歩くと、目が見ている風景とはまた違った街の風景が浮かんできます。
たとえば、目がショーウィンドーに美しくディスプレイされたブランドの新作バッグを捉えているとき、耳に入ってくるのは2軒隣のドラッグストアの店頭の呼びかけの声と、だれかの携帯電話が鳴る音だったりします。

聴覚による渋谷の地図を書いてみること。私のささやかな計画のひとつです。

content_btm.gif content_top.gif
2007年11月18日(日曜日)

山あり谷あり…の途中

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071118kawag.jpg4日間を沖縄で過ごして、さきほど東京に戻ってまいりました。ばたばたの更新で申しわけございません。

小さなレンタカーをよろよろと走らせて、沖縄のカフェを署伯ャ訪れました。京都や奈良には町屋を改装したカフェが多いように、沖縄には古い外人住宅を改造した、かの地ならではの空気感を持つカフェが増えていて、その洗練ぶりに驚かされます。

旅といえばストライクス・アンド・ガーターズ。旅をしているあいだは、ストライクで大喜び!なものに出会ったり、ガーターで無言……のできごとに出会ったりの連続です。

人生もストライクとガーターの連続ですが、伝統的な言い回しをすれば「人生山あり谷あり」ですよね。帰りの那覇空港のロビーで、ふと、のぼり坂をのぼっているときは苦しい、くだり坂を下りているときは楽なものだという考えが脳裏をかすめました。苦労をしている時期って、じつはのぼり坂の途中だったりするのかもしれませんね。

写真は那覇のメインストリートの歩行者天国で出会った子どもたち。シャボン玉を浴びて踊ったり、アスファルトの上にいっしんふらんに絵を描いたり。眺めているだけで、チョークを持つ手に伝わってくるアスファルトの固くごつごつした感触が甦ってきました。

content_btm.gif content_top.gif
2007年11月10日(土曜日)

プラチナ色のミストをまく人

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071110kawag.jpg人間はそれぞれ独特の空気を身にまとっているもの。まれに、全身をとりまく空気がとても強いと感じさせるひとに出会うことがあります。そばに近づいていくと、そのひとの空気と、私の空気の境界が触れあうときに、「ごつん」と固い音がするような気がします。

先日初めて、その反対の体験をしました。いつのまにか相手の空気に柔らかく包みこまれている、という感覚。包みこみ方があまりにも自然なので、そのひとと別れてからやっと、今までミストサウナのような繊細で気持ちのいい霧に包まれていたのだと気がついたのです。

そのひとがクリスタルボウルで音楽を奏でたりする姿からは想像もできませんが、ご本人によれば「前職は快楽追求系雑誌のライターでした」とのこと。しかし、いつのまにかライターの仕事とは縁が切れ、引き寄せられるようにして現在の生活に落ちついたようです。

じつは自分自身について正確に話すことが苦手な私ですが、そのひとと会話を交わしていると、苦もなく正直な言葉が出てきます。そして別れてから、彼の全身から光のように細かく降り注ぐミストに、しっとりと包まれていたのだと気がつきました。目を閉じて思い返すと、精妙なミストにはプラチナ色に輝く粒子が混じっていたように感じられました。

そういえば、かつて気功の先生が教えてくれたことのひとつに、気のエネルギーの「質」の違いがありましたっけ。先生が手のひらをこちらに向けるたびに、私の両手や両脚は電流が流れたようなびりびりした感じを受け取るのですが、「もっと馴れてくると、あまり感じなくなりますよ」と先生はおっしゃるのです。それは逆ではないでしょうか? 馴れるほど敏感になって、たくさんのことを知覚するようになるのでは?

「肉体に作用する<気>は、大きく粗く振動するヴァイヴレーションなのでわかりやすいのですが、精神に作用する<気>はもっと繊細に振動しています。<気>の質が玄妙になればなるほど、受け取っても感知しにくいんですよ」

先生の言葉が本当だとするなら、初心者の私は、先生が同時に発していたさまざまな種類のエネルギーの中で、肉体に作用するものに反応していたんですね。体験して初めて、ああそうだったのかと腑に落ちることのなんと多いことでしょう!

content_btm.gif content_top.gif
2007年11月04日(日曜日)

お詫び

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071104kawag.jpg急用で1日中、外出していなければならず、戻ってみればこんな時間に。茶飲み日誌を書くことができませんでした。ごめんなさい。

お詫びに印象的な夕陽の写真を。
西空に巨大な波がひとつ、音もなく打ち寄せているように見えます。静かに、ひたひたと、誰も気づかないうちに世界を覆いつくす波。


content_btm.gif content_top.gif
2007年10月27日(土曜日)

闇から放つ光。イマジン・ピース・タワー

東京カフェマニア主宰 川口葉子

懐中電灯を夜空に向けて、星を照らしてみました。
子ども時代の夏休み、高原に旅行に出かけた夜のことです。
電池がともす弱々しい光は、わずかに頭上の樹の枝を照らしただけ。
その光が星まで届くなどということは、もちろんありえないと
子どもだった私にもよくわかっていました。

でも、もしこの懐中電灯を百億本集めて、
地球から百光年離れたところにある惑星に向けて、照らし続けたら? 
私は夜道を歩きながら想像しました。
百年後、その惑星に住む生きものが夜空を眺めていたら、
地球でちかっと光った針の先ほどの光を見るかもしれない
……なんてことを、いつまでも考えて。

071027kawag.jpg今年10月、オノ・ヨーコがジョン・レノンの遺志をついで制作したモニュメント「イマジン・ピース・タワー」が、アイスランドの首都レイキャビクに完成しました。
このタワーは純粋に光だけから作られている光の塔。台座には24ヵ国語で“IMAGINE PEACE”という言葉が刻まれ、「願いの井戸」と呼ばれる直径4メートルの円筒から、15本の青い光線が空にむけてまっすぐに放たれているようです。

塔の地下には、世界中の人々からオノ・ヨーコに寄せられた“Wish(願い)”がおさめられているそうですが、この“Wish”はオノ・ヨーコがこれまで各国で展示してきたアート“Wish Tree”に、訪れた人々が短冊を書いてつるしたもの。

数年前、水戸芸術館でオノ・ヨーコの大規模な回顧展「YES オノ・ヨーコ展」がおこなわれたとき、夫と私もこのウィッシュ・ツリーの横に用意されていた短冊に願いを書いて、なにげなくツリーにつるしてきたのです。

……ということは、私たちのささやかな平和の願いもいま、レイキャビクの光の塔の下に埋められ、たくさんの人々の切なる願いとともに、夜空にむかって青色の祈りを捧げているのでしょうか。

闇の中から、空を照らす光。ピース。

※IMAGINE PEACEの公式サイト(英語)では、光の塔とオノ・ヨーコのコメントを動画で見ることができます。
イマジン・ピース・タワーに寄せるオノ・ヨーコの日本語メッセージと光の塔の大きな写真は、DreamPowerのサイトで。


想像しなさい。
千の太陽が
いっぺんに空にあるところを。
一時間かがやかせなさい。
それから少しずつ太陽たちを
空へ溶けこませなさい。
ツナ・サンドウィッチをひとつ作り
食べなさい。

   『グレープフルーツ・ジュース』より
   オノ・ヨーコ


content_btm.gif content_top.gif
2007年10月21日(日曜日)

トリュフ犬のカフェ時間

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071020kawag1.jpg写真は有楽町イトシア(ITOCiA)&有楽町マルイの内覧会で試食させていただいた「茶寮花絵[Hanae]」おすすめの特製花絵パフェ。「リストランテ・アルポルト」の片岡護シェフがプロデュースする和のカフェです。

* * *

用事があって初めての街へ出かけるときは、嵐闔檮盾謔・0分ほど早くその街に到着するのが好きです。もちろん、その街でコーヒーを飲むために。

駅前通りを見まわして、小さなカフェが紛れこんでいそうな一角に見当をつけ、適当にぶらぶら歩いてみるのです。長いことそのような習慣を楽しんでいると、カフェをダウジング(!?)する嗅覚、もしくはトリュフ犬の鼻のようなものが備わってきて、あのあたりにカフェがありそう、と嗅ぎ分けることができるようになりました。発見したカフェが素敵であるかどうかは、また別の問題ですが。

071020kawag2.jpg今日も初めての街でカフェをみつけ、蘭オた時刻までの20分間を、シフォンケーキとコーヒーをいただきながらのんびり過ごしました。そうして、自分の部屋にいるときはしない作業を始めたのです=レシートやカードで膨らんだお財布の整理。

どうしてカフェに座っていると、部屋では決してていねいにしない作業をひとつひとつていねいにおこなえるのか、いつも不思議でなりません。カフェでくつろいでいるときの心の余裕と時間の余裕が、ふだん面倒くさがっていることを、面倒と思わせないのでしょうか。

そんなわけで、午後に外出するときは、出がけにマンションの郵便受けをのぞき、毎度どっさり放り込まれているダイレクトメールや請求書や大切な手紙などを取り出し、バッグの中に入れて出発します。カフェでカプチーノを飲みながらゆっくり開封すると、部屋にいるときは開封もせずにゴミ箱に捨ててしまうダイレクトメールも、ざっと目を通す気分になるから不思議です。

content_btm.gif content_top.gif
2007年10月14日(日曜日)

フェルメールのパンプディング

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071013kawag1.jpg東京ミッドタウンの向かい、国立新美術館でフェルメールとオランダ風俗画展が催されています。長いあいだ実物を見たくてたまらなかった『牛乳を注ぐ女』の日本初公開。いそいそと出かけました。

なにげない日常の一瞬を描きながら、見る者にふと永遠というものについて思わせずにはおかない、その絵。

「一度でいいから、この絵に描かれている牛乳をなめてみたい」

エッセイにそう綴ったのは著名なアーティストだったでしょうか。彼がオランダの美術館でフェルメールの絵に相対したとき、周囲に人影がなくなったのを見はからって本当に絵をなめてしまったのか、そうでなかったのか、私の記憶はあやふやです。

上のエッセイ以外にも、私の中には『牛乳を注ぐ女』に魅せられてきた幾多の画家や作家たちが綴った言葉の断片が積もり積もっていますから、先入観なしにこの絵を観るのは難しかったのですが、絵の持つエネルギーは心身に直接的な作用をもたらしました。

この1週間ほど、眠くてたまらないのに神経が興奮していてベッドに入っても眠れない、という困った不眠症が続いていたのですが、絵を観たあとで美術館の休憩スペースに並ぶウェグナーの椅子に座ったら、たちまち熟睡してしまったのです。40分ものあいだ美術館の椅子で眠りこんでしまうなんて、初めての体験でした。

絵の中で動いているのは、ひとすじの牛乳だけです。それは本当にこっくりとした色で生クリームのように濃厚に見え、牛乳を注ぐために静止している女性は、窓から光を浴びながら、たまらなく魅力的な量感をもってたたずんでいます。目に快い黄色、青色、赤の衣装。青の顔料は当時、黄金よりも高価と言われたラピスラズリ。

なんという静かな幸福感。ゆるぎのない日常。私が受けとったのは、永遠と一瞬とは同じものだという不思議な感覚でした。

牛乳が注がれているお鍋の前には、硬くなったパンがちぎって用意してあることから、「この女性はパンプディングを作っているようです」と、入口で借りた音声ガイドが説明してくれました。新鮮な濃い牛乳で作るパンプディング!

にわかに興味のテーマは食べものに移ってしまったのですが、展示されている絵を見回してみますと、オランダ風俗画には『パンケーキを焼く女』『ワッフルを焼く女』など、台所と食べものの光景がずらり。聖書を画題にした版画でさえ、肝心の聖書の一場面は画面の奥に小さく追いやられ、前景は巨大な魚や野菜たちを山盛りにしたキッチンでの料理風景が描かれているのでした。

content_btm.gif content_top.gif
2007年10月08日(月曜日)

渋谷のアキアカネ

東京カフェマニア主宰 川口葉子

071007kawag2.jpgそれはもう本当に1年に何度あるか、というまれなことなのですが、空が気持ちよく晴れている、ただそれだけのことで、このうえない幸せを感じる日があります。渋谷区役所の神南分庁舎の屋上にのぼったのは、ちょうどそんな日でした。

こんな緑の屋上が東急ハンズの向かいの細道にあるなんて、ご存じでしたか? 渋谷区はヒートアイランド対策のために新しく建設するビルの屋上の2割は緑化しなさいという条例を定めており、神南分庁舎の屋上では、どんな植物が育つかというモデル栽培をしているのです。

「日常の植物の世話は、職員たちがしています。毎朝30分くらいですね」
環境推進担当係のひとが説明してくれました。
余談ですが、区役所の各部署の正式名称は長くて、ひょっとして落語『じゅげむ』をめざしているのではないかと思われます。おめでたそうな漢字をたくさん連ねれば、幸福な人生になるんじゃないかという……渋谷区都市整備部環境保全課環境計画推進係。

071007kawag1.jpg短い期間のうちに、屋上緑化の技術はさまざまな進歩や、はやりすたりを重ねてきました。屋上緑化が提唱されはじめた当初は主流だった、乾燥に強い植物「セダム」も、いまでは推奨されていません。セダムは暑くて雨の降らない時期になると光合成をやめてしまうので、肝心のヒートアイランドの緩和には役に立ってくれないのですって。人間の側の勝手な都合ですけれども。

神南分庁舎の屋上菜園には姫りんごが薄赤い実をつけ、サツマイモが実り、小さな水辺にメダカが泳いでいました。ここにはささやかな生態系ができていて、鳥たちが訪れ、蝶やトンボや蜂が飛び、蟻やヤモリが日なたから日陰へと出入りしているのです。

「今の季節ならアキアカネが飛んできます。今日はちょっと暑いから、いないかな」
そんなお話をうかがっていたら、いえいえ、ここにいますよとばかりに、アキアカネが1匹しずかに飛んできて、目の前の枝にとまってくれました。

content_btm.gif content_top.gif
2007年09月28日(金曜日)

電車の偽ママ

東京カフェマニア主宰 川口葉子

070928kawag2.jpg渋谷に新しく誕生したカフェで友人たちに会ったあと、ひとりで帰りの電車に乗るころに、めずらしく頭痛に見舞われました。頭の芯がひりひりするような、妙な頭痛です。

うーん、と思いながら吊革につかまっておりましたら、私の前に座っていた青年が立ち上がり、りりしい目をして私に
「どうぞ」。

ちょうど電車が次の駅に着くところでしたから、ここで彼は降りるのだと思い、空いた席に座ったのですが、彼は降りずに私の前に立っています。なんと、青年は私に席をゆずってくれたのです。

なぜ? いくらなんでも、頭痛が私の撫薰ノあらわれていたのではないはずです。電車に揺られながら考えをめぐらせて、ふと、正解に気がつきました。その日、私は胸の下で切り替えのあるワンピースを着ておりました。そう、マタニティドレスのような。

070928kawag1.jpg“ママになるひと”に間違えられた……!

そう気づいた瞬間、おかしくてふきだしそうになりましたが、違うんです違うんです、私のこのふくらんだおなかに入っているのは、大切な新しい命ではなくて、夜ごとのワインとおいしいものとスイーツなんですと、この心優しい素敵な青年に告白するわけにはいきません。

いっそ、青年を見上げて訊ねるべきでしょうか?
「あなたのファーストネームを教えてください」と。
彼はいぶかしがるでしょうが、名前を教えてくれたら、こう言いましょう。
「◎◎さん、もし生まれた子どもが男の子だったら、あなたのように優しい人間になれるように、◎◎と名づけます。どうもありがとう」

そうすれば彼に、私がどれくらい感動したかが伝わるかもしれない……などと、電車を降りるまで、偽ママとなった私はくだらないことを考え続けていました。

content_btm.gif content_top.gif
2007年09月23日(日曜日)

小さな離島に咲いたコーヒーの白い花

東京カフェマニア主宰 川口葉子

070922kawag1.jpg三軒茶屋の美しいカフェ、マメヒコにて、離島からひとりの小柄な白髪の男性をお迎えして、徳之島コーヒーの会がおこなわれました。

徳之島は鹿児島のはるか南、奄美諸島に属する小さな島です。マメヒコに現れた白髪の男性、吉玉誠一さんは、20年前に大阪から徳之島に移住し、憧れだったコーヒー栽培をたったひとりで始めたのです。根づくかどうかもわからないコーヒーの木に毎日、心をこめて話しかけながら。強い潮風や激しい台風と闘いながら。

070922kawag4.jpg2003年のこと。 その吉玉さんの挑戦に感動し、私たちも応援させていただけたらと、コーヒーの苗木のオーナーになる企画を提案してくださったのがグラウベルのコーヒー焙煎人・狩野さん。東京カフェマニアでもこの情報を告知させていただき、夫と私は1本ずつコーヒーの苗木を買いもとめて、吉玉さんに徳之島で苗木を育てていただくというかたちでオーナーになったのでした。

それ以来毎年1度、苗木の生長のようすを報告し、わずかながら収穫できた徳之島コーヒーの貴重な豆を試飲する会が東京で開かれてきました。そして第5回目となる今年はじめて、遠い徳之島からわざわざ吉玉さんご本人がいらしてくださったのでした。

070922kawag5.jpgこの日、吉玉さんは島で撮影してきた苗木の写真を、オーナーひとりひとりに配ってくださいました。苗木の前の地面には、ちゃんとオーナーの名前を書いた札が。写真にうつった私の木には、やっと咲きました、という風情で小さな小さな白い花がついていました。

「花はジャスミンのようないい匂いがするんですよ」と吉玉さん。愉快そうな目をした、あたたかくいきいきとした撫薰フかたです。このひとに毎日大切に世話をしてもらっているなんて、私の苗木はなんと幸せなのでしょう。

070922kawag3.jpgやっと栽培がかたちになってきたとはいえ、風速50mの台風が珍しくない徳之島で、コーヒーは決して思うようには育っていないようです。まだまだ収穫できなくてオーナーの方々に申しわけないからと、吉玉さんは現在、新しいオーナーを募集することは考えていらっしゃらないようです。

でも、私たちオーナーからすれば、すでに吉玉さんから素晴らしいギフトをいただいてしまっているのですよね。それは遠く離れた島での素敵な挑戦に、ささやかながら参加できているという喜び。だれかを応援させていただけるという楽しみ。吉玉さんが丹精した、徳之島の土の結晶のようなコーヒーを、毎年ちょっと飲めるという嬉しさ。

農作物ですからコーヒーの味は毎年ちがうのですが、独特の透明感はつねに変わりません。来年の徳之島コーヒーはどんな味と香りをもっているでしょうか。嬉しいことに、吉玉さんの後継者も少しずつ現れているようです。

070922kawag2.jpgコーヒーに合わせてマメヒコのテーブルに並んだのは、優しいおいしさの煮豆のプレートとエスプレッャvリン。こちらもみんなの顔をほころばせていました。

content_btm.gif