content_top.gif
2009年03月06日(金曜日)

SOYS CAFEに平子理沙さんとTAKAKOさん来店

東京カフェマニア主宰 川口葉子

090306kawag2.jpg明日3月7日(土)、麻布十番にオープンするSOYS CAFEのプレス・プレビューにおじゃましました。正式名称は「イソソフラボン&コラーゲン SOYS CAFE(ソイズカフェ) by 豆腐の盛田屋」。

白く明るい販売スペースの一角には豆乳せっけんや豆乳そのものが並び、こじんまりしたイートインでは、自然素材にこだわった豆乳をベースとした「シルクラテ」(写真)や、おからを使ったスイーツ、ヘルシーなランチがいただけます。

090306kawag1.jpg※詳しくは後日、All About カフェでご紹介させていただきます。

メニューの中には、メイクアップアーティストのTAKAKOさんが美と健康を追及したレシピや、モデルの平子理沙さんプロデュースによる「紫芋のおからタルト」もあって、この日はお二人が店内に顔を揃えました。

さっそく二人にカメラや携帯電話を向ける人々に交じって記念撮影させていただいたのですが、どのアングルからも笑顔が決まるチャーミングなお二人でした。

SOYS CAFE by 豆腐の盛田屋
東京都港区麻布十番2-5-1 マニヴィア麻布十番1F
(旧麻布十番温泉のななめ向かい)
TEL 03-6459-2016
OPEN 9:00~23:00(予定)
不定休

content_btm.gif content_top.gif
2009年02月27日(金曜日)

セレンディピティ

東京カフェマニア主宰 川口葉子

セレンディピティという言葉が好きで、mixiのプロフィール欄にもそう書いているのですが、そのセレンディピティをタイトルに冠した映画があります。

舞台はクリスマスシーズンを迎えたニューヨーク。世界で一番ロマンティック・コメディにふさわしい街。買い物客でごったがえすブルーミングデールズの手袋売り場で、ひとつだけ残っていた黒いカシミアの手袋を同時につかんだことから、ジョナサンとサラのセレンディピティが始まります。

090227kawag.jpgセレンディピティとは、この映画の中で使われているように単純化すれば、思いがけない幸運を発見する能力のこと。偶然は誰の身の上にも降りかかるけれど、その偶然に気がついて、運命のサインを読みとることができるかどうかはその人しだい。

出会ったばかりのジョナサンとサラは、恋の行方を運命に託しました。サラはジョナサンに5ドル紙幣の上に名前と電話番号を書かせ、街角のスタンドでお菓子を買うのに使います。

「あのお札がいつか私のところに戻ってきたら、あなたに電話する」

じゃあ僕はどうすればいいんだ、と叫ぶジョナサンの前に、サラは持っていた1冊の本をさしだします。

「私はこの本のページに自分の名前と電話番号を書いて、明日の朝、どこかの古本屋に売るわ。いつかどこかの古本屋であなたがこの本をみつけたら、電話して」

――さて、そんな奇跡は起きるのでしょうか? 気軽に楽しめるラブ・コメディとして作られた映画ですから、二人はたくさんの笑えてせつないニアミスを積み重ねていきます。

二人が短いおしゃべりを楽しんだカフェ「セレンディピティ3」はマンハッタンに実在し、古くはマリリン・モンローやアンティ・ウォーホール、最近ではニコール・キッドマンやメグ・ライアンらが訪れた有名店。映画の中でジョナサンとサラが食べていたフローズン・ホットチョコレートはこのカフェの名物メニュー。
店頭にはオリジナルグッズが並び、チョコレートの香りのキャンドルやチョコレートシャンプーまで販売されています。 

セレンディピティの本来の意味は、なにかを求めて努力しているときに、最初に求めていたものとは違う素敵なものを発見するということ。たとえば、砂漠のどこかに隠された財宝を探して旅に出たら、途中で体験した幾つもの偶然のように見えるできごとから、自分に音楽の才能があることに気づかされて、音楽家として人に幸福を与えられるようになった…という感じですね。

ここでも、大切なポイントは自分でその“サイン”に気がつくということ。なんでもなさそうな日々も、注意深く目を凝らしていれば、意味のあるサインが浮かび上がってくるのでしょう。

content_btm.gif content_top.gif
2009年02月20日(金曜日)

さびしいときに食べたいごはん

東京カフェマニア主宰 川口葉子

090220kawag2.jpg青山のColabo Cafeで昨年まで「おうちカフェ」を定期的に開いていた笠井奈津子さんが、このたび素敵なお料理の本を出版されました。タイトルは『ココロもからだも楽になるおうちごはん116』(扶桑社)。

笠井さんは診療内科クリニックで食事カウンセラーをつとめ、毎日の食卓に並ぶごはんと、食卓で交わされる楽しい会話がどれほど人の心に大きな影響を与えているかを実感。「おうちカフェ」では、野菜たっぷりの飾らないけれど心をこめたおいしい料理をふるまい、訪れる人々の心身を優しく元気づけてきました。

そんな笠井さんが作ったお料理の本には、「さびしいな、と感じたら…」「落ち着かないな、と感じたら…」「落ち込んでるな、と感じたら…」など、心の天気に対応するレシピが並んでいます。

「さびしいな、と感じたら…」の章には、「たとえば、ひとりで過ごす金曜日の夜に」と題して、「いわしと野菜のグリル」「わさび菜とグレープフルーツのサラダ」の作り方が紹介されています。ビタミンCたっぷりのサラダと、疲れをとる良質のたんぱく質、そしてみずみずしい野菜や果実の生命力と彩りが、ひとりで過ごす時間を豊かにしっかりと支えてくれるのです。

私もさっそく作ってみました。「ストレスがたまっているな、と感じたら…」のページにあった、細かく切った赤パプリカとパルメザンチーズをフライパンで溶かしただけで完成するチップス(ワインが進みすぎて嬉しい悲鳴!)や、「落ち着かないな、と感じたら…」のページの「炒り大豆ごはん」。いずれも面倒な手順は全く必要のない、誰にでも気軽に作れておいしいレシピです。

前書きには、笠井さんのこんな言葉が綴られていました。

「心が折れる瞬間」は、きっと誰にでもあるのです。
あせらなくても大丈夫。
でも、心を元気にする材料を口にしていないのに、
気持ちだけ頑張るのは、
ガソリンを入れていない車を念力で走らせようとしているのと同じこと。
これからは「元気になれない自分がだめなんだ」なんて思わずに、
ちゃんと心と体に栄養補給してあげてください。
気持ちが上向きにならないときは、まず、バランスのとれたおいしいごはんで体を幸福にしてあげればいい。そうすれば心は自然に生きかえる……あらためてそう気づかせてくれる本です。
content_btm.gif content_top.gif
2009年02月13日(金曜日)

これからは「想いのある店」の時代に

東京カフェマニア主宰 川口葉子

スクーリング・パッドは自分の生き方・働き方を学び発見するための学校。「レストランビジネスデザイン学部」からは息の長い人気カフェのオーナーたちが巣立っています。

※8期生の募集がスタートしました。4月から開講だそうです。詳細はこちら

スクーリング・パッド事務局の方とメールのやりとりをした折に、「ニュースでは暗い話ばかり聞こえてきますけれども、カフェに関わる講師の方々、生徒の方々の心はいきいきと、ホットなのでしょうか?」と尋ねてみたら、素敵な返信がかえってきました。この言葉から勇気やヒントを得る方々もきっと少なくないと思いますので、以下にご紹介しますね。

090213kawag.jpg 飲食業界もなかなか大変なご時世に入っておりますが、
 これまで『仕組み』や『方法論』だけで勝ってきた
 企業や店にとっては厳しいでしょうね。

 ただ、私個人としては『想いのある店』にとっては、
 むしろチャンスだろうと考えています。

 いつの時代もカフェやレストラン、居酒屋などの外食は
 日常生活を豊かにしてくれるものだと思いますし、
 そのような豊かさを提供してくれる真っ当な店は
 しっかりと生き続けると考えています。

 実際、講師の皆さんもなんだかんだ言っても
 飲食業界に誇りを持っていますし、
 生徒の皆さんも、『人の顔の見える仕事』として
 飲食業界への熱い想いを持っている方が多いのを感じます。

いつだって「ピンチはチャンス」。世界の見取り図が大きく変化して、従来のコンパスが役に立たなくなっている今こそ、想いを秘めた個人の力が小さくても鮮やかにスパークする好機なのかもしれませんね。

content_btm.gif content_top.gif
2009年02月06日(金曜日)

立春のマインドマップ

東京カフェマニア主宰 川口葉子

「1年の計は元旦にあり」という言葉が、妙にクラシックに聞こえるようになりました。

…2月にこんな間の抜けたことを書いている人もあまりいないと思うのですが、1月はついうかうかと過ごしてしまったので、立春を機会に、2009年にしたいこと、しなければならないことを整理してみました。その際に描いてみたのが友人にすすめられたマインドマップです。

090206kawag.jpgマインドマップは図を描いて頭の中を整理する手法。こんな図をカラフルに描いていきます。友人が貸してくれた、絵本のような作りの薄いマインドマップ入門書をぱらぱらとめくってから、A4サイズの白紙と24色の色鉛筆を用意して描きはじめました。

※描きかたのルールはこちらのサイトにも載っていました。

ツールの習得に時間をかけたくはないので、私はあくまでも適当に描きはじめたのですが、この作業、なんだかとても楽しいのです。頭の中にぼんやり浮かんでいる計画や夢の輪郭を整理して、自分だけの世界地図をつくるような作業ですから。

とりあえず白紙の中央に描いたのは、嬉しそうな自分の顔。そのまわりに、「仕事」と名づけた太い枝や、「からだ」と名づけた太い枝、「生活環境」「旅行」などの枝をそれぞれ伸ばしていきます。

「からだ」の枝からは「健康」や「ダイエット」の枝が伸びて、その先には「マクロビオティック」「リビングフード」「アロマテラピー」などの小枝が伸びて……。

色とりどりの枝を描いていくうちに、あ、そうだ、あんなこともしたい、こんなこともしたかったんだっけと、新しいことを思いついたり、忘れていた計画をつぎつぎに思い出したりします。1時間のあいだマインドマップづくりに集中したら、自画自賛したくなるほど素敵な2009年の地図が完成しました。

近年はさまざまな企業がビジネスツールとしてマインドマップを取り入れているそうですが、どの部署にもひとりは、「マインドマップを描くのはうまいんだけど、実行はさっぱり…」と言われているひとがいそうですね。

content_btm.gif content_top.gif
2009年01月30日(金曜日)

インドから来た青年シェフ

東京カフェマニア主宰 川口葉子

090130kawag.jpg美しい手しごとに携わる女性作家が、ギャラリーとカフェを開いています。そのカフェで、インドから来た青年に出会いました。すっと心に届く、気品あるエレガントな笑顔。日本ではなかなか見ることのできない種類のスマイルでしょう?

彼の名前はラケッシュ。このカフェのおもてなしはインド菜食料理で、デリーのホテルのレストランで働いていたラケッシュ君がシェフをつとめているのです。

女性作家は繭から糸を紡ぎ、機でゆっくりと織り上げて、草木で染め、一枚の布に仕上げていきます。その色の中に、インドでしか出せない色、沖縄・西表島でしか出せない色があるので、たびたびインドや西表島に出向いているおり、そんな道中にラケッシュ君と出会ったのだそうです。

ラケッシュ君の菜食料理のレパートリーは幅広く、日によって北インドのカレーと手作りナンが登場したり、南インドのカレーとドサが登場したり。かつてインド最南端の港町で子ども時代を過ごした私は、日本ではまだ数少ない南インド料理に対面して感激しました。

私が訪れた日のセットメニューは、ドサ(米粉で作ったクレープ生地の中に、マサラ味のジャガイモの具を巻き込んだもの)、サンバル(南インドの野菜カレーのこと。この日はレンズ豆入りスープカレー)、ワダ(これも南インド料理で、豆をつぶしてフライにしたもの。この日はウラッド豆のフライでした)、そしてサラダ。気取らない家庭料理ですが、一品一品がていねいな手作りで、とてもおいしい!

食後にいただいたチャイも濃厚で、ほの甘さの中からジンジャー、カルダモン、フェンネルが魅惑的に香る逸品。でも、お料理もチャイもおいしいとラケッシュ君に告げると、こんなことを言うのです。
「僕のお母さんの料理が一番おいしいです」

家族思いの彼は、毎年2月と8月に1ヶ月ずつ、インドの家族のもとに里帰りします。このカフェのことは2月にAll About カフェでお伝えしますね。

content_btm.gif content_top.gif
2009年01月23日(金曜日)

義母の振り込め詐欺事件

東京カフェマニア主宰 川口葉子

伊豆大島の義母があやうく振り込め詐欺にだまされるところでした! 詐欺の手口はたゆまぬ進化を続け、どんどん巧妙になっていくのですね。義母の話を聞いて、ついうっかり感心しそうになりました。

090123kawag.jpg義母が体験した振り込め詐欺には、前日から「仕込み」があったのです。東京在住の孫のT君を装った青年から、「あ、オレだけど! 携帯電話の番号を変えたから、書きとめておいて」という電話。その日はそれだけで終わったのだそうです。

その時点で義母はすっかり信じてしまったのです。だって、本当にT君に声がそっくりだったから--と義母の弁。

翌日に再び電話がかかってきて青年が語るには、「怪しいサイトにアクセスしたら、200万円の請求が来てしまった! 知人の弁護士に相談したら、すぐに振り込まないと訴えられるけれど、後日その8割は返金してもらえるって。だからお金を貸して」

この「あとでお金を返してもらえる」という要素も、ガードを甘くする手口ですね。しかしまあ、とりあえずそんな話を聞かされたときの当然の反応として、義母は尋ねたのだそうです。
「自分の両親には言ったの?」
「まだ。これからうちに帰って、直接話すから」

なるほど、うまいものですね。きっと「相手が質問をしてきたときのFAQ」のマニュアルがあるのでしょう。

幸いにして義母はすぐにT君の母親に電話をかけ、ことの次第を話しました。母親がただちにT君本人に連絡したので、振り込め詐欺だったことが発覚。

一部始終を聞いているうちに、ふだん頼もしいしっかり者の義母がなぜ騙されそうになったのか、よくわかりました。日ごろから振り込め詐欺を話題にして、自分だったら犯人にこう切り返してあげるわ、などと笑っていたぶんだけ、「自分が騙されるはずがない」という確信が強くなってしまったのですね。

自分は騙されないと思っている人が、いちばん騙されやすい……そんな真実をかいま見た、小さな事件。笑い話で済んで本当に幸運でした。

content_btm.gif content_top.gif
2009年01月18日(日曜日)

トロワグロのカフェ・リニューアルオープン

東京カフェマニア主宰 川口葉子

090118kawag.jpg新宿・小田急百貨店8階のトロワグロカフェが2009年1月にリニューアルオープン。レセプションにおじゃましました。

フランスで40年連続してミシュランの三つ星に輝くレストラン・トロワグロと小田急百貨店の提携は、今年で25周年を迎えます。今回のカフェのリニューアルのコンセプトは「フランス・ロアンヌの風景を新宿に」。料理や内装、食器などをすべて一新し、アラカルトのほか、好みで選べるプリフィクスメニューも展開しています。

写真は上から:
(1) 6種類の野菜そのものの味を引きだした繊細な仕上げの「野菜のテリーヌ、ディル風味の軽いソース」(1365円)
(2) オレンジのフレッシュな酸味が香るトマトソースが魅力の「アルデンテにゆで上げたリガトーニ、ジェノヴァソースとイカのソテー」(1365円)
(3) 「フレッシュなシェーブル(山羊のチーズ)とバジルのカネロニ、ナスのクリーム」(1365円)
(4) ブルーベリーやラズベリーの甘酸っぱさをたっぷり味わえるデザート

それぞれ、単品で注文するよりもプリフィクスメニューとして選んだほうがずっとリーズナブル。前菜+メイン、またはメイン+デザートの組み合わせで1680円、前菜+メイン+デザートを組み合わせると2205円でいただけます。

トロワグロカフェで腕をふるうシェフはキュイジーヌ・ミシェル・トロワグロのオープン当初から厨房で活躍してきた秋山氏(写真)。ドレスアップして堪能すべきレストランの味わいのエスプリを、カフェならではの気軽さで楽しませてくれます。

サプライズはティータイムのメニューに登場するバーガー! 1/4だけ味見させていただきましたが、厚みのある仔牛肉をふんわりと柔らかなレアに仕上げ、自家製バンズにはさんだ贅沢な一皿です。「“トロワグロ風”バーガー」は1575円。

もちろんカフェですから、コーヒー一杯でもお気軽にどうぞ。カプチーノ、紅茶、ハーブティーはそれぞれ682円とリーズナブルな価格で楽しめます。

カフェ・トロワグロ
新宿小田急百貨店本館8階
OPEN 10:00~21:00(LO 20:00)
ランチタイム 11:00~14:00/ティータイム 14:00~18:00
ディナータイム 18:00~21:00

content_btm.gif content_top.gif
2009年01月09日(金曜日)

徳川将軍の珈琲/サザコーヒー(茨城)

東京カフェマニア主宰 川口葉子

090109kawag.jpg明け方に初雪がちらついたようです。家で過ごす日は、冷たい雨模様も心やすらぐものですね。乾いていた街の空気が潤うのを皮膚が感知して、ほっとしているようです。いつもよりさらに注意深く楽しんでコーヒーを淹れたくなります。

年末に帰省した折に、いつものようにサザコーヒー本店を訪れました。
店名は「且座喫茶」の「且座」にちなんでいるそう。且く坐して茶を喫せよ、つまり「座って、お茶を飲んでゆっくりしてください」という意味。

改装を加えて広くなったサザコーヒーの店内は、ますます居心地がよくなっていました。中庭のテラス席には常緑樹の緑がこぼれ、暖炉には薪がくべられ、炎が揺れています。無意識のうちに暖かな火のそばへとからだが引き寄せられるのは本能でしょうか。

サザコーヒーの名物といえば、全国的にも知られる「徳川将軍珈琲」。15代将軍、徳川慶喜のひ孫にあたる徳川慶朝さんが焙煎を手がけました。
江戸時代に将軍が飲んだと思われるフランス流カフェオレについては、サザコーヒーのこちらのページをどうぞ。サイトからお取り寄せも可能です。

スイーツもさらに種類が増えて、バナナキャラメルシフォンや金柑をのせた南瓜プリンなど、果実が魅力的なアクセントになっています。
お客さまはひっきりなしに訪れ、店内は活気に満ちているのですが、広い空間は幾つかのエリアに区切られているので落ち着いたトーンが全体を支配しています。

こんな午後にあそこでコーヒーを飲んだらどれほど心地よいだろうと想像するのも、遠くにあるカフェの魅力のひとつ。近くのカフェは「行ってこそ」の存在ですが、遠いカフェは思いをはせることも楽しみのうちなのです。

content_btm.gif content_top.gif
2008年12月26日(金曜日)

ホジャのゆるい笑い話

東京カフェマニア主宰 川口葉子

ホジャは13世紀のトルコを生きた知識人。たくさんのユーモラスなエピソードを遺したことから、トルコ国内ではトルキッシュ・ジョークの元祖と言われていて、日本語の達者なトルコ人のガイドが「トルコの一休さん」と説明してくれました。

現地の書店でホジャの笑い話を集めた本の日本語版をみつけました。そのままではちょっと読みにくいので、手元でもう1回意訳してご紹介しましょう。

081226kawag.jpg【鴨(かも)のスープ】

お金に困っていたホジャ。空腹をおぼえて家じゅう食べ物を探しまわりましたが、やっとみつかったのは乾いたパンひときれだけ。
“パンと一緒においしい鴨肉が食べたい”
そう思って湖に行き、泳いでいた鴨を追いかけてみましたが、全然つかまえられません。

やがてホジャは、持参したパンを湖の水に浸して食べはじめました。その姿を見かけた人が不思議がって、いったい何をしているのかとホジャに尋ねると、答えは……
「鴨のスープに、パンを浸して食べているんだよ」

【落下音】

ある夜、ホジャの近所に住む人々の耳に大きな物音が聞こえました。
翌朝さっそく人々が
「ゆうべあんたの家からものすごい音がしたけど、いったいなんだったんだい?」
とホジャに尋ねると、
「なんでもないよ。ただ、私の上着が屋根から落ちただけだ」
と言ってすました顔をしています。でも、みんなは納得しません。
「上着が落ちたくらいで、あんなすごい音がするものかね?」
「たまたま、上着の中に私が入っていたんだよ」

なかなか素敵な人のようですね!

今年も1年間「ほんわか茶飲み日誌」におつきあいいただきましてありがとうございました。2009年は1月9日(金)からお当番をつとめますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまにとって新しい年が平和な1年でありますように。

content_btm.gif