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2005年01月31日(月曜日)

捨てるベカラズな無駄

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

050131hiroe2.jpg数ヶ月ぶりに会う友人が、次の休日のお昼どき、うちにやってくるかもってことになっていました。

彼女は、私が2年弱前に引っ越して以後、ずっと新居には遊びに来そびれていて、ずーっと「ひろえちゃんち見たい見たい!」と云っていました。休日前夜、「それじゃ話してたとおり、明日は○○駅(我が家最寄駅)に行くね♪」という旨のかなり楽しみそうなメールが届き。わたくし、疲労も夜も深まった帰宅途中の電車内にて拝受。

「場合によってはどっかで待ち合わせての外ランチにしてもらうかも~」と云っておいたはずだが…。これは、カンペキに、忘れてる…。

もうすっかり来る気だ~どうしよう~!!8割方「明日は家には呼ばぬ」で心が決まっていた私は、しばし返信に迷いました。そう、多忙時の常で、年末年始に片付いたはずの私の部屋はまた荒れまくっており、相方も多忙だったので、リビングも同様。“帰ってから明日昼までに大掃除はキツいなあ…。”“時間が空けばやっちゃいたい仕事もあるしなあ…。”

がたんごとん…。がたんごとん…。

ぼんやり…。
暗闇を貫ける電車の窓から外を眺めていたら、街が与える灯りを映して光る、大きな川が現れました。広い水面がてらてら、揺れていました。なかなか、大きな風景なのでした。
「会いたい人も招き入れられない生活になんか、するつもりなかったな…」
頭が、みるみるすう~っとしてきて。
打った返信文面は、
「うお~!掃除せねば!でも楽しみにしているよ~!!○時に駅に迎えに行く!」

彼女が来てくれなかったら荒れっぱなしだったはずの空間は、ゆるりとお茶できるくらいに回復。おこたで、彼女のお土産お菓子と共にお茶をくぴくぴ飲みながら、たわいもない話を長々としました。
昼を過ぎたやわらかい日ざしが気持ちよく入ってきて、ああ、私が本当にいとおしいと思うのは、“無駄なもの”ばかりだなあ、と思いました。
この日ざし、このお菓子、このお茶のおいしさを味わうこと、寝る間を惜しんでもやってしまう制作、大事な人を大事にするためだけの時間。シリアスな効率や実益・実用性とはどうも相性が悪そうな、だけど心の芯を温め、守るものたち。

お茶の時間って、そんな「捨てるベカラズな無駄」の代賦iです。

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2005年01月24日(月曜日)

とまらぬお茶請けの話

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

050124hiroe.jpg私の相方の母上「まさこさん」は、仕事でちょくちょくアメリカに行っています。そのたびに、我が家に何かしらのお土産を送ってくれます。

私は母上とのおしゃべりでもよく「チョコレートが大好きだ大好きだ」ということを発言していたため、いつからかお土産便には必ず、母上が好きだという、ドライレーズンをチョコレートコーティングしたお菓子を添えていただけるようになりました。

さすがはmade in アメリカな商品、そのチョコレーズン、パッケージのヴォリュームが結高りまして、袋にギッシリめいっぱい、パンッパンに入っています。いつも「やばいなーほんっとこれカロリーやばいなー」と思いながらも、食べ始めると止まらず。己に恐れを抱きながら、届いて数日のうちに消費しきる私…ドライフルーツもとても好きなんですよ…いやはやなんとも危険なお菓子です。

さてさて、先日はハワイに行っていた母上から届いたのは、
いつものそれとは違うチョコレート菓子でした。

「ポテトチップクランチチョコレート」

…。

商品名を見てしばし考え込む私。
「あ、ニーマン・マーカスのだね?きっとおいしいよー。あっちの有名なデパートだよー」と、
数年のアメリカ生活にて私よりアメリカ的発想菓子に免疫のある相方。

そうか、おいしいのか。そうか、ポテチか。
確かにチョコレートの中に何か、歯ごたえを与えそうなものが混じっているね…。
とりあえずもぐもぐ…。

んー!!間違いなくこれは、ポテトチップのカケラ達!主体であるミルクチョコレート自体もおいしいのですが、その中に混ぜ込まれたポテチクランチがわずかわずかに感じさせる塩気が、あとを引かせる魅力となっています。

「やばいなーほんっとこれカロリーやばいなー」といつものように思いながらも、with中国茶だと、お茶をこくりと飲むたびに口が大変さっぱりし、飲む毎にまた新たな気分でこのチョコレートを眺めてしまいます。またひとかけら、またひとかけらと割ってはつまんでしまうのでした。私って、なんでこんなに弱いんでしょうか。

さて、ポテトチップ&チョコレートのお菓子といえば、かねてコレに“怖いものみたさ”的な理由で興味を持っていたのですが、今回の母上からのプレゼントで、“きっとおいしいのだろうな、だから試してみたい”という思いに変わりました。
みなさんも、ご興味ありましたらぜひ!

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2005年01月17日(月曜日)

鉄観音茶を飲みながら回顧。

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

鉄観音先日、友人から携帯にメールが。「電話がなかなか繋がらないみたいなので申し訳ないんですがメールにて。結婚式のスピーチをお願いしても良いですか?友人代浮ヘヒロエちゃんが真っ先に浮かんだのです…。良い返事をお待ちしてます。」

おお、そんなふうに言ってくれるなんて、なんだかホロリ。ここ数日、彼女からの電話をタイミング悪くとれず、メールで一旦謝って、またとれず…の繰り返しだったのですが、そういう話だったのね。外だったのでとりいそぎ、「光栄だよ~!夜電話する!」の旨、即返信。

彼女は大学で出会ったひと。その日の帰りの電車で早速、スピーチ内容の思案をはじめたら…、教室で隣に座っておしゃべりしていた時の彼女の笑顔や、学校から遠くもないのになかなか歩く機会のない下町を“探検”しに行って、夕焼けに照らされた商店街を一緒に眺めた放課後のことなど、…一番私たちが時間を共有した頃の、たわいなくも懐かしくて愛おしい光景が、次から次へと思い出されるのでした。

“ありあまる時間を、利害もないのに「一緒に」過ごすことを選んでいた”という人間関係は、実は相当きびしい選別眼をくぐり抜けたものですよね。今はお互いに違う日々のリズムの中で、それぞれに忙しく、電話もなかなか繋がらなかったりするけれど、繋がったが最後、恒例の心地よい長電話になるのです。互いの素のリズムを認め合っている安心感のなか。

ダンナさまは同じ楽団の方とのことで、彼女がヴィオラを始めたときのことを感慨深く想起します。皆がすっかりマッタリしだす大学2年。彼女は「弦楽器をやってみたいから」と管弦楽のサークルに入り、こつこつ練習、学外では個人の先生も探し、ゼロから少しづつ、その楽器を手元に引き寄せていました。そのヴィオラの先に、パートナーへ至る道もくっついていたとは!大学卒業後も楽器を続けるため、彼女は地域のオーケストラに参加。そこに彼はいたのです。

自分はいま何をしたいか、何を望むかについて正直に考え・判断し、一人でも動ける人。そういう人間には、やっぱり与えられるものがあるのです。と、彼女のハッピーを見てあらためて思う次第。これからもその調子でいろいろ引き寄せろって、お式でも申し上げましょう。

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2005年01月10日(月曜日)

風情なおみくじ

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

おみくじ当日誌月曜担当のカワスギ・ヒロエです。まずは新年のご挨拶。みなさま、明けましておめでとうございますーーー!!
本日は、浙江龍井を飲みつつ書かせていただきますね。
このお茶の、お米のような豆のような?こうばしさ…、「お正月」に浸る和モードの気分にも、マッチするように思います!

さてさて、みなさまは「初詣」には行かれましたでしょうか?
私は、ここ数年は明治神宮。いつも1月中旬~下旬、混雑もほとぼりが冷めてきた頃に、フラ~ッと出かけます。本年は少々早め、先日行ってまいりました。

私がここに好んで出かける理由のひとつは、「ひろさ」。冷たい空気のなか、人もまばらな、幅のある砂利道をざくざくと歩いていくと、両脇から太い幹を伸ばす巨木につられて、思わず視線が上に向かいます。頭上に濃く茂っている枝葉は、高く据えられた屋根のよう。その隙間から窺う空には、それ以上の遥かな高さを感じます。大変気持ちよい。

そしてもう一つ大事な理由が。そう、ここの「おみくじ」が好きだからです!

「吉」「凶」といったオャ鴻Vイ判断は下されず、「歌」の書かれた紙を引くのです。例えば今回私が引いたのは、このようなもの。

「茂りたるうばらからたち払ひても ふむべき道はゆくべかりけり」

「気の効いたことば」と自分を、出合わせてみるのがここのおみくじ。ちょっと風情がありませんか?自分に引き寄せて解釈してみて、自分の心にフィットするようなら、支えにすればよいのです。
私はと言うと?う。ちょうど、 “前年は試行に基づいて選択する年、今年は選択に基づいて精進する年”だなんて思ってたところです。そこに「いばら」ですか。「からたち」ですか。そんなにハードなのかー?(泣)でも「とにかくそんな道でも行くべきなら行かなきゃいかんでしょ!」というのは全くです。がんばろっと。

その時々の自分の状況にあてはめられる歌が出てくるかどうか。それ自体も楽しみですよ。本で出会うのでも誰かに言われたのでも、「しっくりきたことば」は、意外な支えになってくれたりしますよね。お正月でなくとも明治神宮はこのスタイルのおみくじなので、お近くの方は、フラッと引きに行ってみてはいかがでしょう?

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2004年12月27日(月曜日)

忘年会の合間に企て。

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

クリスマスも過ぎ、辺りはいよいよ今年の末日へと駆け込んでいく様相ですね。皆さんは何を思ってお過ごしでしょうか。

何となくスケジュール帳に人と会う予定ェ増えていき、忘年会があちらこちらで弾けている街の往来に自分も忙しなく加わることになると、いくらのんびりと高ヲている私でも、「師走だなあ」としみじみ。

041227hiroe3.jpg短期間に集中して友人知人たちに会うと、皆それぞれいろいろな撫薰オている(それぞれにそれぞれの問題が訪れ、それにふりまわされたり取り組んだりしている)…ということを、あらためてクッキリと感じるのでした。この1年を、自信を持って踏みしめてきたらしき溌剌とした笑顔で、これからについても力強く見据える人。煮え切らないプライベートや仕事について悶々としたものを抱えながら、どうにか見送りつつある2004という年を疲弊も濃く語る人…。

それぞれの撫﨟Eそれぞれの言葉・それぞれの意図・それぞれの迎えるべき展開。見聞きしているうちに、「さて自分は?」と、わが身の体勢も落ち着いてじっくり考えたくなりました。用と用の合間、コーヒーショップにて突然、反省と望みとをスナオに踏まえての来年度プランを書き書き。さあ、このしたためを忘れずに過ごせば、2005の大充実はまちがいなし!

それでは、また年明けに。
共に中国茶を愉しんだみなさまの来年が、良い時間となりますよう…!

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2004年12月20日(月曜日)

花が開くように香るお茶

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

蜜蘭香週末、風邪がぶり返してしまいました。寝っぱなしです。38度。はっきり治らないこの感じで何週間が過ぎているでしょうか…ああ不健康。熱出てたりするからどうせ精度も高くないのに、諦め悪くだらだらと仕事してたのがいけませんね。この辺のけじめのつけ方は来年の課題であります。

胃も重いので水以外何も口にしていなかったのですが、やっと何か味のついたものが欲しくなって、とは云えまだ「食べる」という気分でもなく…、いっぱいに香りが立つ中国茶を淹れよう、と思いました。手に取ったのは、「鳳凰単叢 蜜蘭香(ほうおうたんそうみつらんこう)」。

「蜜蘭香(みつらんこう)」。なんておいしそうな字を書くのでしょう、なんておいしそうな響きでしょう。もったいない気がして、ずっととっておいたお茶なのです。なぜか今日は、えいっ、と開封。

茶杯からのぼる匂いにすでに期待膨らみつつ、口の中に含み、こくりと飲み下したときの驚き。思っていたより甘くないけれど、思っていたより複雑。ウーロン茶に共通する、スゥッと一本筋の通った、凛としたとても健康的な香り・・・その香りの奥から、ふわあっと花が開くかのように、華やかな香りがやってくるのです。芳しい花が周囲に散らすように。そして口の中に、その香が長く残ります。

全身と周囲を芳香で満たすお茶。
包まれた私は、すがすがしいパワーをいただいた気がしました。

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2004年12月13日(月曜日)

オフをつかまえる

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

041213hiroe.jpg今日こそは美容院に行きたかったし、相方と遊びたかった。というわけでその日曜日、私は気がかりな仕事をなるべくやっつけるべく朝5時だか6時だかに起きて、タカタカとキーボードを打っていました。明日締め切りの原稿やらなにやら、外出した後に脳裏をよぎる案件を少しでも減らしたく、結局昼までタカタカとやっていたのでした。

相方は相方で、前々日の睡眠時間をすっ飛ばして働いていた余波で昏睡を続け、我々がお出かけを果たしたのは14時くらいのこと。そんなんなら二人ともじっとしてろよという感じもしますが、久しぶりに休みが重なり、体調を崩しかつ平日も休日もないよという感じでお仕事循環に飲み込まれ気味だった私が少し復帰しつつあり、我々はこの日、「オフらしくお出かけなどするぞ!」「オー!」というようなノリだったのでした。なにかこう、この熱意の持ち方は果たしてオフモードなのか…という疑問はありますが。ひとつ確かなことは、トモバタラキ夫婦にとって、共に過ごすということは、さりげなく果たせるものではないということですね。極めて意識的に、互いが時間を持ち寄る努力をできるかどうか、なのであります。

さてそこから先、私は本っ当に行きたかったのでちょっと美容院へと抜けたりし。ストレス過多?で「ガーっと明るいカラーを入れるのだ…」などと危ない発散系意気込みに駆られていたものの、カラーチャート見ているうちに落ち着いてきて、とりあえずまた、好きな赤系の暗い茶色にしてきました。

その後相方と再び合流、今日のメインイベント、「お魚を食べに行く!」を決行。とても美味しいお魚を手ごろに食べられるお店があり、お魚がおいしいというのは、日本酒好きな私どもにはたまらないのです。そして、夕べにお刺身つまみながら日本酒飲む、なんてのは、ちょっとオフを実感するのにふさわしい光景ではないですか、ふふふ(←オフに飢えた人)。

「まぐろすごかったねえ」「いやあ、あんなまぐろは食べたことがありませんな」「イカはお店のレベルがわかるよね」「ええ、イカはねえ…」などと気分よくお店を出て数歩歩くと、とあるデパート前のスペースに、毎年恒例の大きな大きなツリーが設置されていました。新宿などと比べたらこの街のイルミネーションは地味なものですが、なじみの街で毎年見上げるツリーのきらびやかさは、とてもあたたかい気持ちの象徴のようでした。

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2004年12月06日(月曜日)

チョコレート with 中国茶

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

041206hiroe.jpgこんにちは、スイーツライターの川杉です。

先週末は、関わっている媒体誌面を飾る商品撮影に付き添ってスタジオに籠もっておりました。

紙媒体の準備は早く、世のお菓子屋さんはクリスマス向け商品の売り出しにてんやわんやだというのに、我々が撮影しているのはチョコレートだったりします。そう、バレンタイン特集を準備しているのです。

私の今回の担当仕事は、ざっくり言いますと、特集内容・ページイメージに添った商品を探してきたり選んだりというところから、商品についての一筆を書くところまで。お店の人から言付かっている撮影に際しての注意事項などをカメラマン・スタイリストに伝えつつ、一枚一枚が上がっていくのを見守ります。現場のスタッフは皆食べ物を愛する人ばかりだったので、どのチョコレートも大切に扱われ、大変素敵なヴィジュアルをキャッチできました。まだ店頭に並べていない季節限定品などをわざわざご準備いただいたお菓子屋さんたちにも、喜んでもらえる誌面ができそう。

さて、このたびチョイスさせていただいたチョコレートの中に、メサージュ・ド・ローズの「ル・トライアングル」という商品がありました。スッと細く長い三角錐のルックスと、なめらかにとろけていく口解けのやわらかさと、結豪ュく効いているお酒と。大人の一品、なフレッシュチョコレートです。で、こちらの商品案内パンフレットには、こう書いてあるんです…「日本茶、紅茶、中国茶共相性がよろしいようです」。

撮影点数が多く、案の定帰りは深夜となりヨレヨレで家に着いた私。凍頂烏龍茶(この日家にあった唯一の中国茶)を淹れて、チョット余りをいただいてきたル・トライアングルとをいただきました。深いカカオの味、そこに濃密に絡まる甘やかなお酒の香り、そしてさわやかに吹いていく風のような烏龍茶。
ふー…っと、ひといき。疲れがじわじわっと、ほぐれていくかのようなのでした。

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2004年11月29日(月曜日)

白い時間

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

天窓
お昼すぎ、13時・14時くらいに部屋に入ってくる光は、白い。
初々しいのでもない、終わりかけでもない。
展開の前後を感じさせない、ただただ照らす乾いた静かな明るさ。
この時間帯の光の色が好きです。

家で仕事をしているとき、
窓が白く輝くのに気が付くと、
キーボードををカタカタと打つ手が思わず止まります。
カーテンを透かして射し込む陽は、
光を、なんだかとてもわかりやすく、手に取れるもののように感じさせ、
私は植物のようにうれしくなって、
浴びることに、積極的になりたくなります。

家の中を、わざわざこのタイミングの陽光が最も注ぐポイントへと移動。
軽い食事と、
かるいお酒とを用意。(休日なのでね)
読めていなかった雑誌などをぺらりぺらり。
音楽もかけよう。
最近のお気に入り、「HUMAN NATURE」(マイケル・ジャクソン氏のじゃなくて土岐麻子さんversion.)。
ゆっくりした午後を贅沢に彩る音。

せわしない日々も、悩まされることも含めて、
しあわせなのかもしれないなと、ふと思ったり。

ちょっと永遠ぽいこの時間帯は、
結構容赦なく、ひとときです。

白さのなかでキーボードをたたくのも気分がよい、と仕事に戻った私は、
かなりキュキュッと集中でき、
いつしかPCのモニターの光が眩しいくらい、
部屋はトップリと暗闇に浸っていました。
基本的にぼんやりしている私は、
あれ、顔がモニターに照らされている、ということに、
やっと唐突に気が付いて、
「あ、またあの白い時間が終わってしまった」
と落胆するのです。
取り戻せない時が、また逝った。

でも、浴びたし。
気持ちのよい午後の記憶は、
白く照る時間とまた遇うまでの、栄養です。

※【写真】ちょっと暗く写ってしまったけどウチの天窓。陽が注ぎすぎて暑い…。
下方のシルエットは、木彫りのネコの置物です。
※【トラックバック】他ブログで土岐麻子さんのこと書いてる方のとこへ・・・と思って徘徊していたら、私の好きなU2を語りつつの方がいらっしゃったので思わず。

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2004年11月22日(月曜日)

おいしい日々

スイーツライター カワスギ・ヒロエ

「おいしい。」という思いで満ちることは、なんと端的な幸せ。落ち込んだ気分も浮上させ、多忙にささくれ立つ心もすべらかにし、なにやら「あしたもがんばろう…」なんて前向きな意欲が身体に一枚、ヴェールのようにふわりと、被さったりして。“おいしい”って、偉大ですねえ。私は食することが好き。そのひとときが好き。カロリー的なことは、夢のような時間と相反して唐突にリアルすぎる問題なので、暫し脇に置くのだ(置きっぱなし)。

さて今日は、冷静に考えると「バランス的にどうなんだ…」という疑問は大いに沸くものの、「おいしいおいしい」と一日に何度も唱えることのできた良い日でした。

1)クロワッサン :はじめて、昨日、生地をつくって焼いてみたんです。まだ数個残っていたので、本日の一食目にしました。やはり一日経ったなりの味になってしまってはいたけれど、うん、なかなかうまくできているよね…などと悦に入りながらもぐもぐ。イマイチ同じ形になりきれていない、それぞれの表情もいとおしいものです。

041122hiroe1.jpg2)フォンダンショコラ:こちらは本日のおやつ。冷凍庫から取り出し、180度のオーヴンで20分。お皿に乗っけて、ケーキのまんなかにナイフを通すと…チョコレートが、内に秘めて溢れんばかりだった情熱の如くたっぷりと、熱く流れ出す。反則的悩殺ヴィジュアルです。チョコレート大好き人間の私はいつも負けっぱなしです。外のチョコレートケーキはかりかりと固めで、食感にハッキリと対比があるところもとても好み。私が携わっている「おとりよせネット」でも、イチオシの一品。

041122hiroe2.jpg3)タイ料理 :夜は、かねて約束していた外食でした。吉祥寺で、兄と相方(オット君)と「アムリタ食堂」へ。相方と兄は、食道楽つながりで、もはや私を置いてどっかに食べにいったりもしているようなのですが、今日は私もしっかり着いてきました。タイ料理、好きなんだもん。パッタイ(タイ風ヤキソバ)と、ガイヤーン(鶏肉の炭火焼)は必ずで、それからそれから…。3人くらいでいくと、多種食べられてよいですよね。デザートも三人別々のものを頼んで試食合戦。私はクワイ芋(←おせちのイメージ強いですよね)のぬくぬくプリン。これが素朴でおいしいんだ。吉祥寺って街は、私にとってかなり縁の深いところで、この街で気の置けないひとたちと楽しく食事なんかしていると、しみじみほっといたします。

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